スピニングパーティ、ワークショップをふりかえってみる

10月からの課題にメドが立ったので、ようやくblogで振り返ることができそうです。
もう一月以上も前になりますが、スピニングパーティでの「マレーバク」ワークショップについて
雑感とも決意ともとれることを、少しだけ。

今回の1日講座、東京・横浜のみならず大阪のヴォーグ学園の生徒さんも駆けつけてくださいました。
定期講座も受講した上で、ということを考えるとひとしおならぬお礼を申し上げなければなりません。
ありがとうございました。
そして、今回初めて私の課題にチャレンジしてくださった方々にも、とっても感謝しています。

他にもツィッターで画像をUPしてくださった受講者さまの画像も、こちらへ再掲載させていただきます。

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(横浜校のバクちゃんたち。たくさん並ぶとほんとにかわいいです!)

私は定期講座でも短期講座でも、「対面でいろんなことを伝える」ということを目標にしています。
直接お話しして、手技を見せる。こうすればいいよ、と口と手で伝える。
そして、必ず新しい事実や考え方をお見せできることをいつも考えています。
今回はかなり骨格について説明を入れながら、動物の考察をなるべく総体的に考えた1コマでした。

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時間はいつも、不足しがちです。詰め込みすぎだという自覚もあります。

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でも、良いワークショップとは、予定調和のなかで余裕でこなすことができることなのかしら。
こどもが対象ならば達成感は必須ですが、大人はもっといろんな可能性を追求すべきではないのかしら。

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”少しわかったことがある”という内容ではなく、”すごくいろんなことが見えた”と思っていただきたい。
ニードルフェルティングの可能性と、対象を捉えるという考え方、素材の使い方・扱い方。

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みんなで一緒に作って、同時に完成させるという連帯感は生まれにくいけど
ワークショップは受講した後にどれだけ自分で発展させていけるかが、一番大事だと思うのです。

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ひとりで家に居て作っていると、発展しない。
そういうつまらない思いとはオサラバしてほしい。

講座中は、いろんなしょーもない話をします。
そんなに大事でない話もします。
すごく大事なポイントも話します。

聞いてくださるかどうかは、ご本人次第。さらにいろいろと質問をしてくださると、ありがたい。
知りたいことは、なんでも聞いていただいてかまわないし、なんでも答えています。

今回のワークショップ時間内で完成した方は、半分ほどでした。
完成しなかった方には申し訳ないとは思いつつも、ではもっと課題のグレードを落とせばよかったのかと
いうと、どうしてもそういう気持ちになれません。
「家に帰ってからすぐ、がんばって完成させました!」と言ってくださる、その気持ちが嬉しくて大事で。

これからもたぶん、このスタイルは変わらないと思います。
自分がコツコツと耕した畑に種まきをする。
芽生えてきたバクちゃんたちがこんなにかわいい子たちならば、私はまた畑を耕すことができそうです。
最終的にどんな植物に育って欲しいと密かに願っているのかは、また別の機会にお話できればと思います。

講師をしました:夢学校@熱海市立桃山小学校

私の息子はもう卒業して居ませんが、今年も講師として熱海市立桃山小学校へ参りました!
こういう行事で呼んでいただけるのは、ほんとうに嬉しいし光栄なことです。

この学校では、「少数人数だからできる教育」という基本理念があります。
おそらく、東京の小学校の先生と変わらないぐらい、桃小の先生には仕事がたくさんあります。
細かく生徒を見て指導してくれる体制と、学校行事の多いこと!!

私の参加した夢学校は、講座+社会勉強のようなイベントです。
熱海で専門職につく方を講師にすえてワークショップを体験し、お礼と感想文でまとめます。
年に2〜3回、全国的に有名なスター講師をお招きすることもあります。
講師の先生はみなさん、一様に言われます。
「この学校の子どもたちは、なんて素直で生き生きしてるんだろう。」
そう、こどもというのは、決してひとくくりではないのですが・・・

きちんと大人にケアされて育った子どもたちは、暴走することなく素直に発露を見いだします。
そうすると、子ども同士でもお互いを気遣い、相違や欠点も受け入れられるようになります。
この理想的な構造が脈々と続いてきたのが、桃山小学校のすごい所なのです。

**********

夢学校で私が子どもたちに教えたのは、「小鳥をつくろう」という課題でした。

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昨年熱海に引っ越した頃、昼も夜も鳴く鳥たちの声や、忙しく花をついばむ小鳥たちの姿を
いつも目の端のどこかで追っていました。
もっといろんな鳥を、こどもたちがきっと作ってくれるだろう。
そんなことを願って、素体(ボディ・足・クチバシ・目の入った状態)をひとつひとつ用意しました。

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ワークショップの場所は、理科室です。
簡単な説明のあと、こどもたちは思いおもいに作り始めます。
去年よりさらに生徒数が減って、静かな教室でした。でも、寂しくはないの。
静かなのは、みんなが頑張って作っているからです。

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一番カラフルだった、s君の鳥さん。とりあえず作って、気に入らなければ剥がすという意外と慎重派。
山手線のモチーフをあしらった、緑色の鳥を作ったB君もすごかった!

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鳥を乗せる台も(MDFボードに和紙貼り)用意しました。
(人形と普通の世界を区切るためには、何か一枚台があるととても良いのです。)
台の板にお花のスタンプを押して行きます。
花と鳥は、切っても切れない関係だもの。

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1時間強のプログラムでしたが、いろんな鳥が飛び立ちました。
子どもらしい、というつまらない言葉も、こんな時ならとても素直に口にできるのです。
子どもが、子どもとしてちゃんと存在できる時間。
大人が、おとなとしてきちんと子どもを見守れる態度。
簡単なようで、本当に難しいことです。

熱海市立桃山小学校の教育理念が、このまま3者の努力で続けられて行くのは
想像しやすいことです。
でも、なぜその他の学校にこの姿勢が無いのかも、おそらくは自明のことなのです。

たった1年間だけ、この学校に通った息子ですが、一個人としての自信を持って
進学しました。
「オレ以外がみんな思春期だから、人間関係がタイヘンだよ」と笑っています。
笑っているけど、タイヘンなんだね。そのうえで、逞しい。

本当に勉強だけするなら、塾だけでいい。
安定した社会における学校教育はなんのためにあるのか、キチンと定義し直すべきだと思う。










光を通すよ、ドールカード

可愛いお客様から、なんとも素敵な手製カードをいただいた!
2年前のドールワールドフェスティバルで作った、小さな関節人形の写真を加工してくださったのです。

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うっすらとしたセピアに染まった人形たち。
うん?あれあれ?

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なんと、透けているではありませんか−。
「レーザーで紙の彫刻」をされているそうなのですが、ほんとに不思議。
見慣れたマーメイド紙のような質感の紙ですが、こんな表現ができるなんて・・・

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おもしろい、というよりは意味深く感じます。
羊毛の繊維それ自体は、透けたり光を通したりしないので
色の強弱をつけるのは頭の中のカラーパレットだけが常のものとあきらめていました。
輝きや透明感は、絵の具と同じように塗り重ねるプラスでしか考えることはできない。

平面は、印刷は、すごいね。
マイナスを使うことができるんだね。
人形の体から向こうの風景と光が見えます。

T様、ありがとうございました!!

オススメ道具/プラモとミニ四駆モータで作るドリル

今ヴォーグ学園で課題にしている「ティラノザウルス」ですが、台にしている桂の木に6カ所ほど
穴を空ける必要があります。

普段の穴空け作業はいつもピンバイスで済ましていますが、生徒さんは多いときは1クラス18名。
1本のピンバイスではとても足りません。

電動ドリルがないかな・・・
持ち歩いても重くなくて、私も普段使えて、コードのない小さなドリル。

amazonでレビューを見ていて”ほほぅ”となったのは、『クラフトツール 電動ハンディドリル 74041』。
プラモのようにランナーからパーツを切り出して、ミニ四駆のモータでドリルを回転させるらしい。
値段も超お手頃だったので、さっそく取り寄せました。

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ほんとにプラモの箱に入ってる!パーツも金具やネジ意外はすべてランナーにつながっています。
必要な道具は、ニッパーとペンチとドライバー。
パーツから綺麗にパリを取りたい人は、アートナイフがあったほうが便利です。

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「言葉はいらない」的な説明図なので、慎重にパーツを切りながら組み立てます。
慣れていない人は、パーツを最初にすべて切らないほうがいいかも。(よく似た部品があるのです。)
青いチューブはグリースが入っていて、組み立てながら摩擦のおきる部分に塗ります。

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オレンジ色の歯車の右隣に、モーターをポンっと入れるかんじです。
レビューにもあるように”モーターが壊れちゃっても新しいものとすぐに交換できちゃう”というのが
素晴らしいじゃないですか!

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完成の図。1時間半ぐらいかかりました。
微妙に部品が余るので不安がよぎって、動かす前に説明図を何度も再確認。
大丈夫そう・・・

手慣れた人なら30分。仕組みがわかったので、私も2台目作るなら半分の時間ですむと思います。
まだ実使用してないけど、回転速度をみるかぎりでは十分使えそう。
(もちろん、日曜大工には不向きです)
手に持ったかんじのオモチャ感は好みの別れるところですが、一応安全装置もついていてロックがかかります。

これで生徒さんにも、少しは楽をしていただけそうです。


2013年ですね

あけましておめでとうございます。

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年賀状、31日に出したのでまだ各所に届いていないかと思われますが
今年はこんな”ヘビ使い”を作りました。
(右手の道具はシャーロック・ホームズ『まだらの紐』に出てきたヘビ用の道具です。
 ほんとにあるのかな?)

熱海に移住してもうすぐ1年。熱海の冬は普通に寒いです。
それでも坂を上り下りしていると、背中に汗を感じます。

昨年はちょっとした崖からダイブするような気持ちで、この地を選んで引っ越しました。
そのことを理解して支えてくれる人たちと家族3人で、おかげさまで楽しく暮らしています。

ヴォーグ学園での講座が一気に増えて、他の講座依頼や展示・販売のお話なども
スケジュールを睨みつつ、気軽にお引き受けできないようになりました。
なんでも引き受けるようにしていたのに、贅沢な話です・・・スイマセン。もったいない。ごめんなさい。

今年もね、いっぱい働きます。抱負は無いのです。できるだけのことを、やれるだけやります。
今年も誰かが、必ず人形を見てくださることを一番に考えて。
でも、もうちょっと楽しいことも企画できるといいよな、うん。

元旦は半日寝て、半日マンガ読んでたよ。
ひさしぶりなんだ、こんなのって。
小学生のときってこんなかんじだったなーって、体全体でグンニャリ感じてますが
大人なので2日からは働くことにします!

みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。







まだティラノは途中、そしてイヤんなっちゃう。

10月からの新講座が始まり、それまでより2クラス増えました。
2クラスという数字は「月二日教室が増える」というだけでは済まないもので
90名強の受講者様に感謝は尽きねども、体力がどうにも・・・

課題用のキットを作る時も、ひとつひとつの素材を測ってカットして10単位かクラス単位でチェックし
OPPに梱包するときも袋の数、それを止めるテープの数もすべてカウントして
梱包する素材の数を口で確認しながら封入していきます。
”うっかり梱包ミス”があると、そこで受講者さんの作業がストップしてしまうからです。

そこまでしているのにもかかわらず、急に増えた人数分に集中力が続かないのか
やっぱり抜けがでてきちゃうのです。
今のところは”数が多かった”という難の無いものでしたが、ふー、さてどうしたものか。


いろいろと、ギリギリなんです。
東京と横浜の課題も、ここでストップ。

スクリーンショット(2012-11-03 16.07.39)

恐竜は骨格と筋肉で作っていく方針を決めたものの、おそらくこの状態の見本がないと
受講者のみなさんに空想の世界を漂流させることになりそうなので、もう1体作ってそれを完成させます。
ティラノザウルスは最終的に「赤くて」「模様が水玉」という、カワイイものになるので
楽しみにしててくださいね。(恐くないからー)

ですがその前に、11月のイベント展示用の人形と、これまた何もできていない名古屋・心斎橋校の
課題を作り、キットとテキストを用意しなければなりません。

なんなんでしょうね。
毎日がんばって仕事してるのですけども、どこでどーなってこーなったの?
少なくとも年末までは、風邪ひかないようにがんばります・・・

夏の旅行(5)

スペイン旅行最終日は、一日フリーに設定した。
朝からサグダラ・ファミリアに向かって、チケットを買う列に並ぶ。
確実にオープン前から並べば、9時過ぎには入場できる。

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チケットを買うときには、できればエレベーターの搭乗券も買うのがおすすめ。
朝イチでなければ、売り切れてしまう。
複雑で壮麗な「生誕のファサード側」を間違いなく英語で申し出ることができれば、すごくいい!
あの彫刻を間近にみることができる。

我が家はなんだかんだで、現代的な「受難のファサード側」のエレベーターのチケットを買った。

内部、一階の天井。松本零士の描く、SF都市のようだ。
うっすらと賛美歌の音楽が聞こえる。

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エレベータはとても小さく、列を作って順番を待つ。
最上階まで上がると、体ひとつ分しかない、ろくな手すりもない螺旋階段を、震えるように下る。
高所恐怖症には、すごくこたえる。

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私のクロックスのつま先が、少しだけ写真に写っている。
本当はエレベータで再度下りることができるけど、もったいない。

この螺旋階段は、1000年も昔からインドにあった工法に基づいている。
ガウディが建設に着手したころ、サグダラ・ファミリアは石を何も接着せずに、ただ上に積むだけで作られた。
その積むだけの壁を支えるために、遠心力を利用した螺旋階段を使う。
階段の渦の向きが途中で反対になるのは、遠心力を反転させなければそのまま力が下に向いてしまうからだ。

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工事中の尖塔。

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受難の門の一番上にあるイエス様の彫刻が、こんなに近くで見られる。
背中をだまって拝むなんて、ちょっとおこがましい気もする。

サグダラ・ファミリアの完成予定が、少し早まったというニュースがある。
一般的には「ガウディの誕生100周年を記念して」とされているが
本当のところは「すぐ真横の地下を、新幹線が開通するトンネルが掘られているから」という
シビアな現実があるそうだ。

そもそも、大聖堂を何百年もかけて建てるのは、ヨーロッパでは当たり前で
サグダラ・ファミリアの100年程度では、特別長くもない。
コツコツと教会独自の採算で造り続けてきた。幸い観光客はイヤというほど押し寄せる。

ところが新幹線の工事が始まってしまうと、どんな影響が及ぶかわからない。
バルセロナ市に抗議してみても「サグダラ・ファミリアは違法建築(100年前に申請する
法律が無かった)だから、考慮する必要はない」という。

仕方なく、トンネル工事と教会の間の地中にコンクリートの壁を埋める。
結局は、そのコンクリートが持ちこたえられる間に、なんとか完成させなければならない。

ちょっとにわかには信じられないようなその理由を、ガイドのI氏は新聞記事を交えて教えてくれた。

さて、無事完成したとして、半分は石積み、半分はコンクリートのサグダラ・ファミリアに
新幹線はどのような影響を与えるだろう?
ちょっと穏便ではないけど、できれば早いうちにあの建築物をみておいたほうが良いかもしれない。

そしてスペインへは「休息時間」と「ウェットティッシュ」をお持ちいただきたい。
前者は歩き疲れた足を癒すため。後者はかの国ではおしぼりなんてものが、まったく存在しなかったから。

息子はこの旅をどう思っただろう?
「スペイン以上に芸術的な国があるの?」
「街のあちこちで恋人がチュウしてるじゃない。これ以上情熱的な国があるの?」

あるかもしれないし、ないかもしれない。
スペインという国は、ひとつしかないから。



夏の旅行(4)

スペインは本当に素晴らしい。
ガウディのグエル公園は、無料で開放されている。

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バルセロナの郊外に高級住宅街を作ろうとしたガウディは、その都市計画としてここを作る。
そもそもは公園として考えられてはいなかった。

だが、場所が田舎すぎたため、だれのニーズにも合わず、プロジェクトは失敗。
ガウディは生涯をかけてパトロンであるグエル侯爵の身代を食いつぶすことになる。

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上の広場を支える支柱には雨水を貯水することができる機能があることは有名。
天井のモザイクには、お皿やコーヒーカップがそのまま貼りついていたりする。

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この柱回廊は、上が通路になっている。
目の前で見ると、本当に圧巻だ。呆然としてしまう。観光客は人種を問わず、みんなここでボーッとしている。

一見奇異にも見えるし究極の有機体にも見える、ガウディの建築デザイン。
その一番の素晴らしさは、デザインが”飾りではないこと”だ。
必要な構造物として、あの独特の体を成している。
「取ることのできない飾り」を、見る人は知らずと楽しみ喜んでいる。
それって、すごい。

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グエル公園の帰りに寄った「カサ・ミラ」。なんて素敵なアパートメント。
ガウディの建築で一番見たかったのは、実はこの建物だ。
夕刻で綺麗に映える、その吹き抜けのホール。

一時は荒れ果てていたようだが、ちょっとやり過ぎなほど手入れされている。
私は高校生の頃、荒れていたころのカサ・ミラの写真集を、図書室でいつもうっとりと眺めていた。
生きているような建物が年をとってくたびれている姿は、むしろ美しかったのに。

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中に入れば、こんな素敵なタイルも踏める。

平衡感覚がおかしくなる屋上が、本当は一番素敵だけど
フェンスが張り巡らされていて写真の見栄えが良くないので、割愛。
(というか、私の写真はほんとに変な一部分ばかりで申し訳ない。)

次回、サグダラ・ファミリアで旅日記は終わりの予定。



夏の旅行(3)

ダリ美術館が”ダリの脳みそのよう”と例えたのは、すごく混乱しているからだ。
大量のエッチング作品は、ダリ作のものとただのコレクションとが入り乱れている。

コレクションにいたずらみたいに手を加えた、下みたいな作品もある。

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ダリのお気に入り・美術館館長の作品しか無い部屋もあるし、悪趣味な買った家具とか、拾ってきた
電柱の一部とか、ただのゴミみたいなものもある。ヘタな模倣作品も大量にある。
なんていうか、すごく濃くて、くどい。

天井いっぱいに、こんな絵が描いてある。

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壁一面に、こんな絵もある。

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スミからスミまで、ダリの中に入るかんじ。
この壁画のあるホールは、昔は舞台として使われていた。「自分は芸術家という役を演じてきたので
死んでも役を全うしたい」という彼自身の希望で、この舞台の下に埋葬されている。

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こどもが寝転がっている白い四角が、その埋葬場所だ。
来館者みんなが必ず踏む場所に埋葬するという点では、昔の教会のようでもある。

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有名な女優モチーフの作品も、ついでに掲載。
真正面から見るには、かなり並ぶのであきらめた。


『なにやったっていいと思うのよ、芸術って。僕はその天才の役を演じるのさ』
体が死んでも幕は下りない、という選択。

息子の夏休み日記には「げいじゅつがわかりました」という一文が加えられた。

夏の旅行(2)

今回の旅行は、マドリード・グラナダ・バルセロナの順で廻った。
行った先で一度ずつ日本人ガイドをお願いしたのは、少々贅沢だったけども
手っ取り早くその土地のことや文化・芸術を知るためにも、最適だった。
そして、強烈に個性のある方が居たのも幸運といえばそうだけども、スペインならではのような気もする。

バルセロナから車でダリ美術館へ行く途中、ジローナという街に寄る。

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この切り立つような石の町は表向きの顔で、昔迫害されたユダヤ人が隠れ住んだ痕跡があちこちに残っている。
壁には見張りのための小さな穴がところどころ空き、通路には行き止まりを装うための仕掛けが
大がかりに施されている。
街の中心にある教会からは地下の入り口はいくつもあるらしいし、少し奥まった場所は通路がとても入り組んでいる。
とても綺麗な街でシンとしていた。まだまだ発展した観光地とはいえないようだ。

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ジローナの石畳。馬車を使っていたころそのままのもの。
馬車のサスペンションはこのゴツゴツとした道の上でないと意味がない。
平坦な道はかえって乗る人を上下にギチギチと揺らしてしまうらしい。

この日お世話になったガイドのI氏がとても博識で、フィゲラスへ向かう途上
ダリ〜ガウディ〜ミロ〜ピカソといろんな芸術家総論を聞かせていただいたのが、とても楽しかった。

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ダリ美術館は廃屋になっていた演劇場をリノベートして、ダリ自身の指揮のもとに作られた
いわば「彼の脳みそ」のような場所であったし、彼の墓場も兼ねていた。

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