七羽のからす

グリム童話「七羽のからす」って、有名なのかしら?

七わのからす―グリム童話

この本を手に取ると、なんとも混沌とした気持ちがムクムクと沸き上がるのです。

まず、ホフマンの画がすごく素敵!
叙情があるだけでなく、舞台を現代へアレンジしてあって
文章以上に雄弁なのです。
そして、ちょっと恐い雰囲気もちゃんと残っている。

次にこの物語の不可解な残忍さ。
グリムに血や犠牲はつきものですが、それにしてもなー。
「太陽がこどもたちをむしゃむしゃ食べていました」
というくだりって、どういうこと!?

不思議なこのお話は、7人の息子を持つ夫婦が
やっと女の子を授かったことから不幸が始まります。
洗礼に使う水を息子たちが汲みそこねたのを叱った父親が
「カラスになっちまえ!」と叫んだその時、本当に7羽のカラスに
変わってしまうのです。

成長した女の子は、その話を聞いて責任を感じ
兄さんたちを探す旅にでます。
休むためのイスと、水と、パンを持って。

karasu_1.jpg


私は人形をふたつ作りました。
ひとつは旅をする妹、ひとつはカラスになった兄。
演劇の一コマのように、兄はカラスの羽の衣装をつけています。
妹の旅の終着点には、晴れてその胴衣を脱ぐことができるのです。

karasu_2.jpg


妹の座る椅子には、イスとしてあり得ないような緑をペイントしました。
それはこの妹の、物に動じない心の平安の色だと思っています。

karasu_3.jpg


いずれもニヒル牛2に納品。
あのスペースに入る、ごく小さなお人形です。

試しに印刷したこのお人形のポストカードを
ほんの少しだけお店に渡しています。
要りようの方は店員さんに声をかけてください。
無料でお持ち帰りいただけます。

  • 2007/08/09(木) 20:52
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うー……。

大地に足をつけて、ヨガでいうところのサマステティ(別名・木のポーズ。からだの全身に注意が向いている立ち姿)ですくっと立っているお兄さんも素敵だけれど。妹のこの姿に胸がキューッとさせられました。何を待っているの? この子は。「確実」ではないのに、「不安」の混じらぬ、本当に強い目とはこういうもの。キラキラとした目はその場限りの刹那の輝き。この子のように、少し遠い未来を見ているぼうっと霞んだような目こそ、実は強い。その自然ににじみ出る意志のようなものを、考えてみれば羊毛倉庫さんの女の子(で私が特別惹かれるお人形)はいつも持っているのです。そして、この座る妹は、脚が魅力的です。ひざこぞうも太腿もふくらはぎも。すぐにまた歩きだしそうな脚。近々、実物に会いに行かねば。
  • 投稿者: あこ
  • 2007/08/11(土) 00:26
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あこさま:

いつも過分に喜んでもらっているよなあと思っています。コメントありがとうございます。
この妹の顔というのは、今までに無いタイプというか固有のものになったと思います。ごくごく自然に出てきた目なのですが、それが当然のようにも感じるし・・・
私は意志の無い人形はご免です。
でも人をはねつけない、流動的なものを受け入れる人形が好きです。
その顔になったかどうかもまた、見る人の判断で流動的なのが好きです。
  • 投稿者: 羊毛倉庫
  • 2007/08/11(土) 21:59
  • [edit]

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