【個展新作】火球
- 2018/09/27 00:51
- Category: works
私は毎月、名古屋と大阪へ出張講座で出向いています。
早く陽が沈んでしまう冬は別ですが、それ以外のときのこと。
名古屋から大阪へ向かう新幹線の車窓で、いつも出会う風景があります。
山で形成される熱海とは違って、水平な地形に浮かぶ夕暮れ時の田園風景。
その日没に現れる神聖な何か。

その姿を一度見たときから、取り憑かれたように
毎月その色や姿を追う自分がいました。
月に一度しか、見る機会が無いその光景に。

薄暮の季節は、とても短い。天候にも大きく左右される。
同じ景色など見ることはないのは、理解できている。
だけれども。

安穏たる日々が長く続くわけではないというのは、今の日本人はとてもよくわかっている。
でもそれが日常であってほしいと切実に思うし、願っている。
私の見たのは夕暮れのひとときだけれども、違う現象として表される
「火球」というタイトルを、この人形にはつけました。
(本来火球は、もっと瞬くような光を放って観察されるものです。)
激しさと優しさと。
その2つがつながるように、願いを込めて名付けました。
私達は守られている。
そうあってほしいと思うのは、私があまりに楽観的過ぎるのかもしれません。
ごめんなさい。
美しい絹糸と、美しいシルク布を使って
少しでも見上げる空が輝いてみえるのならば。
早く陽が沈んでしまう冬は別ですが、それ以外のときのこと。
名古屋から大阪へ向かう新幹線の車窓で、いつも出会う風景があります。
山で形成される熱海とは違って、水平な地形に浮かぶ夕暮れ時の田園風景。
その日没に現れる神聖な何か。

その姿を一度見たときから、取り憑かれたように
毎月その色や姿を追う自分がいました。
月に一度しか、見る機会が無いその光景に。

薄暮の季節は、とても短い。天候にも大きく左右される。
同じ景色など見ることはないのは、理解できている。
だけれども。

安穏たる日々が長く続くわけではないというのは、今の日本人はとてもよくわかっている。
でもそれが日常であってほしいと切実に思うし、願っている。
私の見たのは夕暮れのひとときだけれども、違う現象として表される
「火球」というタイトルを、この人形にはつけました。
(本来火球は、もっと瞬くような光を放って観察されるものです。)
激しさと優しさと。
その2つがつながるように、願いを込めて名付けました。
私達は守られている。
そうあってほしいと思うのは、私があまりに楽観的過ぎるのかもしれません。
ごめんなさい。
美しい絹糸と、美しいシルク布を使って
少しでも見上げる空が輝いてみえるのならば。