ヴォーグ学園の生徒さんが、教えてくれたお話。
童話作家・安房直子さんの『あるジャム屋の話』に出てくる、鹿の娘。
森で一人、売れないジャムを作り続ける男に、美しい瓶のラベルの絵を描く牝鹿。
色の綺麗なラベルに変わったジャムは、飛ぶように売れる。
『鹿の娘』読み返さずに最初のイメージだけで作ったから、お話の鹿とはかなり違う。

人の印象はいろいろだと思うけど、安房さんの文体や描写には私が生まれた
70年代ぐらいの懐かしい雰囲気がある。昭和文化の目覚めのような時代。
過ぎ去った日々というのは来るべき未来よりも具体性があって、ファンタジーに思える。

お話をぜひ、読んでみてください。