続・おわらナイ日々

  • 2009/07/24 22:40
  • Category: works
なんど、こんなサブジェクトでblogを綴ったことかと、我ながら思う。
でもいつだって、その難関は意味も過程も違うんだけど。

今仕事で作っているものが、なかなか目処が立たない。
毎日毎日、文字通りコツコツと保護マットの上で音をたて、カッター持って格闘しているのだけど
たぶん、傍目にはこの1週間ぐらいは変化が無いんだろうなあ。
この週末にリミットを打つつもりだけど、ちょっと気分転換もしたくなる。
終わるんだろうか、という焦りももちろん嫌なぐらい感じている。

というわけで、このままじゃあここの更新ままならないので、少し前に作ったものを。

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9月に新宿の伊勢丹「BEAR! BEAR! BEAR! 」さんで、Mamaruさんと二人展をさせていただきます。
そのテーマの口火としてお披露目するのが、このオオカミ。

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このミニスピンドルも、うまくは廻りませんが一応コマと軸は分解できます。

なぜこのケダモノがスピンドルで糸を紡ぐのかは、意味があるようで無いのですが
思い入れだけはたーんとあります。


10月よりのヴォーグ学園は

上半期のヴォーグ学園2つの講座は、7月現在は折り返し地点を廻ったところです。
でも10月に始まる講座の課題を、6月末に悪戦苦闘しながら作っていました。

こういう作業をしていると、他の講師の方たちってどういうふうに課題を進めているのかなあって
毎回ため息をついてしまいます。

私の場合は、一番大事なのがテーマで、その次が素材。
3番目は(ほんとうはこれが一番大事)課題における目的と、時間配分です。
なるべく作った達成感の得られるような課題を提案しているつもりだけど
こればかりはやはり、各人の努力如何によります。

mixiではなく、ここであえて書いてしまうのですが。
せっかく講座に来られているので、とにかく、私を奴隷のように使っていただきたい。
不確実なことを減らすのが、直接伝えられる最大のメリットです。
遠慮せずに、何でも何度でも、尋ねていただきたいと思うのです。

そして、ムリな受講はなるべく避けてほしいという願いもあります。
これは私には単純に計れない部分ですので、あつかましいかもしれません。
よくお考えいただければと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、10月からの金曜お昼の講座は「キモノ少女」。

IMG_0118_convert_20090712232846.jpg

受講者さんに「なにが作りたい?」と聞いてみると
「”和”のものがいいなあ」とのことでした。
江戸時代まで遡るとちょっと大変なので、ちょっとモダンな現代っ子に
お召しを着せました。

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ぽっくり履いてます。
少しは着物の知識もありますので、どれほど着物の禁を侵しているかは
たいへん自覚があります。
どうぞそのあたりの評価は、お手柔らかに。

こちらの講座は現在キャンセル待ちの方が多いのですが
”フェルティングニードル・縫い針を持ったことない”という方にはご遠慮いただく予定です。

夜講座の課題は、エキゾチックアニマル。こちらは開講直前まで作れません!(断言)
でも、ハシビロコウなどを予定中です。
また出来上がり次第、こちらにUPしますね。

poppetさんのイベント・インフォメーション!

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「絵本 そして、本にまつわる人形・雑貨たち  古本 海ねこ 6日間限定ショップ」

盟友・poppetさんが、仲良しの古本屋さんと一緒にプロデュースするイベント。
喜々として作家をブッキングしまくっている彼女ですが
ちゃんといつものように可愛い人形を見せてくれることでしょう。

他にもFBDのメンバー(Mamaruさん・巽さん・田口さん)が参加します。
古い貴重な絵本たちと、本のまわりに置いておきたい品々。
いいなあ、実用の世界は。


●日時 7月21日(火)23日(木)25日(土) 28日(火)30日(木) 8月1日(土)
  昼12時から20時。最終日8月1日は17時まで。

●会場 古書 日月堂の隣室(元・銀鈴堂)
〒107-0062 東京都港区南青山6-1-6 パレス青山207号
(古書 日月堂HPのMAP参照http://www.nichigetu-do.com/navi/access/)

東京メトロ(地下鉄)銀座線、半蔵門線、千代田線 表参道駅A5出口より徒歩5分 
JR山手線原宿駅より徒歩20分


ぜひ、お立ち寄りください!

こどものほん/3

この本ばかりは、さすがのamazonも手配がつかないようです。

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『きつねの九朗治』

こんなにわかりやすい言葉で、自然とともに生きるということの厳しさを
切々と伝える民話形式のお話は、本当に希有な存在です。

年老いたオスのキツネが、やむなく人家に食べ物を取りに行くしかない、という事情を。
そして。
そのキツネを迷わず殺した貧乏な百姓が、夫であるキツネを探しにやってきた雌狐までをも
手に掛けてしまい、その連鎖に苦悩する様を。

子どもに読み聞かせながら、私の声はすでに涙でくぐもるのを耐えることで必至でした。

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両親を人間によって奪われた子狐は、その輪廻を断ち切るかのように
みずから「二度とキツネの姿には戻らない」ことを決意して、人へと変化を果たし
初志を貫徹すべく、大工修行を始めます。

生きることのかなしさと、生き続けることで得る少なくとも深い充足を
存分に教えてくれるお話で、絵空事とは言えないほどの鬼気迫る心理描写が素晴らしい。

本当によかった、とも、惜しいとも思うのが
これが廃棄予定の本であったこと。
そして、私のこどもが「すごくいいおはなしなの」と言って、持って返ってきてくれたこと。

起きる物事が全て必然だというのはエゴだと思うけど、まさかすべてが偶然ではありえない。
生きていくことは、ほんとうに大変なことだけど
こうして時折、深い幸福を得ることができる自分に
感謝と世界への畏怖を感じる瞬間は、必ずやってくることを自覚させられるのです。

こどものほん/2

この本を子どもが持って返って来たときは、本当に仰天してしまいました。
しかもお世話になっている学童の所有物で、近々破棄される予定の本だったそうです。
昭和54年初版本で、重版があったかどうかはわかりません。

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『どうぶつたちのおしゃべり―ハナアクの絵によせて 』 [ LINK : Amazon ]

チェコの絵本作家、ミルコ・ハナアクの描く動物の絵に、山崎陽子さんの詩が添えられています。

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ハナアクの水彩画というよりは水墨画に限りなく近い世界観と、にじむように浮かび上がる動物たち。

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一冊はいつか欲しいなと思っていたけれど、まさかそれを息子が持って来てくれるなんて。

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どこまで美しく描けば、気がすむというの!目だけは野生を帯びた輝きを蓄えて。
71年に他界した作家ですが、あの世まで追いかけて詰問してみたいほどの美しさです。

残念ながら、古書でしか手に入りません。
でもどこかで出会ったら、ぜひ手に手に取ってみてください。

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星のこども

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    人形を作るための、メイキング・ブログ。
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