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おなか・いっぱい

ものすごく、慌ただしく過ぎた1週間でした。
いったい、何がどうなっていたのやら・・・まだメールの返信などは滞ったままですが
なんとなく満ち足りた気分に深々と腰掛けるような、今の気分にふさわしい文章が
書けるのではないかと思い、キーボードを打っています。

金曜日、「いとちいさやか」展の搬入は、非常に楽しいものでした。
しかしまた、自分の作るものの未熟さも、悔しいほどにかんじる時間でもありました。
ドルスバラードさんは、間違いなく今の日本の人形業界を一手に背負って立つ存在です。
世界に発信し、受信も怠らない姿勢こそが、その証明です。
その片鱗に存在できることは、なんとも幸せなことです。
もっともっと精進していきたいと、他の作家さんの作品に圧倒されながらも決意しました。

とても見応えのある展示です。たくさんの方に、ぜひお立ち寄りいただきたいと願います。


そして、日曜日の今日。
ちひろ美術館で最終日を迎える「茂田井武展」に、無事足を運ぶことができました。
そのほとばしるような臨場感と空気溢れる絵に、何度も目頭を熱くしてしまいました。
ダメです。会場で売られていた画集では、とてもダメです。
私は自分のお腹に、茂田井さんの印象を詰め込んで消化することにしました。

そして。
しばらくの間、石神井の町並みはすべて、茂田井さんの絵の世界に曲がって私の目に映りました。
それはまるで、終わらないささやかな遊園地のようで
私はまさに、お腹いっぱいになったのです。
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黒と赤

  • 2008/11/22 11:16
  • Category: works
来週末から始まる「いと・ちいさやか」展用に、もうひとつ人形を作りました。
絵本がテーマなので、どんな童話でも思いのまま!のはずが
どれだけ考えても「長靴をはいた猫」しか思い浮かばない。

そ、そういう時もあるかもね・・・
しかも、猫背じゃない、猫を作ってみました。
それに、黒猫。

lbc_2.jpg


京都へは仕上がったばかりのこの子を連れて行きましたが
だれも「長靴を~」の猫だとは思わなかったようで、私は黙ってニヤニヤしていました。
黒猫で赤ブーツ姿に描かれた絵本って結構あるのですが、この子にはさらに
カラフルな小さいネップが入っているので、さらに印象が違ったことでしょう。

lbc_3.jpg


私が作ったのは、カラバ侯爵がリッチになったのちの「猫」の姿。
得意げな肖像画風です。

みなさんもぜひ、京橋へ足をお運びください!

lbc_1.jpg

スピンハウスで入手できる素材〈後編〉

実演を見に来てくださった方に、「完成したら見たい」と言っていただいたので
早めにきちんと仕上げることにしました。
できましたよ-、見てください。

この子は印象が「HOPE」です。
希望というかわいらしい手まりを持って立っています。

kws_1.jpg

実演中に作ったブーツと手は、自宅で直しました。
服もウェットで作り直しです。

kws_2.jpg


今までほとんどビビッドな色を使ってこなかったので、あまり気にして
いなかったのですが、スピンハウスこだわりのフェルト用メリノバットは
素晴らしい素材です。

繊維長を二種類の長さにカットし、独自の染色をほどこされている商品で
ウェットのフェルト化もめちゃくちゃ早いですが、ニードルでの形成も
驚くほど早い。トップのメリノでは、こうはいきません。

長い繊維と短い繊維があることによって、羊毛の束を割くことも非常に
手軽で、普通のバットやシートとは明らかに違いを感じます。

手間暇がかかる行程を経ている分、少しお値段が高めですが
これはスピンハウスさんでなければできない素材だなあ、と実感しました。

写真の男の子のコートの身ごろと袖はウェットで作り
フードはシルクガーゼを使用した布フェルトに仕上げています。

そして、土台用にスピンハウスが用意されているのは、
茶路めん羊牧場のサフォーク。
サフォークってウェットではもちろん敬遠されがちで、ニードルでも
どうかな?と思っていたのですが、なんの問題もありません。
むしろ、今まで見たベース用の羊毛としてはたいへん美しく、
白が眩しいほどの素材で、丁寧に育てられた素材の良さを感じさせられます。
用途の幅を感じます。

髪の毛は以前から購入していた、ベリーの紡績糸。半工業製品、といったところ
でしょうか。これはザックリ感が強くて、初めて髪の毛をつけるひとには
とってもやりやすい素材です。
(本当はね、この糸で織られたテキスタイルが、かっこいいんですよ。)

そして、最後にきますは、せっけん。
羊の脂<ラノリン>からつくられた、こちらもオリジナル商品です。
京都で坂田ルツ子先生のワークショップを受けたときは、こちらのせっけんを
使った石けん水で作業をしました。

作業中はとくになんとも思わなかったのですが、東京へ戻ってから粉石けんで
作業をすると、少しの作業で指先がカサカサ。
おそるべし、羊の脂。これはもう、乾燥する季節の必需品になりそうです。

他にもいろいろと、もっとあったかもしれないなと思います。
でも本当に、時間がなくって、心理的余裕もなくって。
だけどいろんなコトを目と指先で確認できた、嬉しい体験でした。






スピンハウスで入手できる素材〈前編〉

京都で実演をする日の朝、実は寝坊をしてしまいました。
6時に起きて新幹線に飛び乗れば、ギャラリー開場とともに
実演が始められたのですが、前夜なんだか眠れなくって
起きたら7時!

少しでも早く人形作りの進行を早めるために、新幹線車中で
頭部と顔を仕上げてから現地に入りました。
(早朝の新幹線では、意外と「サクサク」音が響くことも
わかりました・・・)

いろんな方とお話しながら作業をしていたのですが
やっぱり非常に聞かれたのが「今日完成するのかしら?」ということ。

「いや、すごく急いでやっているんですけど、すいません、できません。」
と言いつつも期待に添いたいなと、粗っぽく作っていったので
いろいろと気にくわない点があったのを、帰宅してから直しました。

そして、いろいろとわかったことがあるので
少し書きたいと思います。
少し長くなるので、明日にでも。

京都、ギュウっと三日間

15~17日まで、観光シーズンまっただ中の京都に行ってきました。
でも、肝心の紅葉はまだまだ、この程度。(でも、充分キレイです!)

11kyou_1.jpg


おそらく、すごい人出であったろう週末の15・16日は、スピンハウスポンタ
さん主催の「フェルトまつり2008」会場に居たので、紅葉や人に酔うこともなく
羊毛まみれの2日間でした。

東京で朝を迎えても未だに、いろいろと感じるところが多すぎて頭の中がギュウギュウです。
実際のところ、こんなにもの作りにたずさわる人たちがあつまって
(しかも精鋭のエヴァンジェリスト揃い)、まとめてお話できる機会があるなんて
ポンタさんの歴史に総ざらいで触れているような感覚に落ちました。

最初の二日間のことは、とてもここでは書ききれません。
一番感謝するのはやはり、実演に呼んでくださったポンタさん。
二番目に厚くお礼をしたいのは、私の実演を見にきてくださった初めて会う方たち。
(ゆっくりお話できなくて、すいませんでした。)
それとは別格でお会いして話ができた作家先生と生産工場の方々には
敬意を感じて止みません。(今も感動しっぱなしです。)

3日目は京都のギャラリーを探すつもりが、ものすごい倦怠感と二日酔いで、全部キャンセル。
アブリル本店(ここも必見です:写真参照)で糸にまみれたあとは、ただただひたすら
そのへんをブラブラしていました。

11kyou_3.jpg


夕方になってから、フェルト作家の加藤ますみさんの工房にお邪魔して
ちょっとだけお手伝いして、いっぱいお話してもらって
おいしいおいしい、晩ご飯もいただいてしまいました。

加藤さんの作る作品はすべてウェットのものですが、デティールも素晴らしくかわいいんです。
実用的な品々なのに、どこかひとつ必ず「びっくり」があるのもイイ!
がっちりとした加藤さんのルームシューズならば、何年でも使えます。

毎月25日に上七軒近くにある善正寺で工房点をされていて、私もお客さんになりたくて
実にしょうがないところです。
お近くの方は、ぜひ牛作りのワークショップにも参加してみてください。
(本当は私が参加したい!)

加藤さんの工房のイス。
古い映画のようだけど、必要なものはなんでもある実用的なアトリエでした。

11kyou_2.jpg

「手」と「人形」についての考察(ほろ酔い加減にて)

ここ3日ほど、ニードルを持たずにいます。

人形を作り始めた頃は、ニードルを持たない日を恐れて
旅行先にも針と羊毛を持って行っては毎日刺していました。
今はもう、そんな焦りはありません。
なぜというなら。

人形というのは、「手」から生まれてくるのではないのだなあという実感が
毎日過ごすごとに感じられるからです。

私の手は、毎日ごはん作りと掃除、そして子どもの頭をなでることで費やされます。
それはまるで、まったく外見的には相反することでもあります。
私はずっと、それが不思議でなりませんでした。

人形を作るとき以外の、私の生活における不器用さといったら
まったく本人もイヤになるほどです。小箱ひとつ開けることすら、まともにできないことも
ままあります。

そして、今日はお風呂のユニットを分解して、溜まったヘドロを掃除しながら
どうしてこの同じ手が、人形をつくるのだろうかと考えていました。
まるでどちらも、他人事のようにも感じてしまうのです。

昔インドを旅したときは、トイレットペーパーの無い土地に習って、左手で用を足した
お尻を洗い流していました。
かの地で左手は不浄のものとして、食べたり、人様の頭をなでたりはしませんでしたが
両腕を同じく使わなければ、一般の人間はうまく生活ができません。
浄と不浄は1日のうちに何度も訪れて交わり、すべてが瞬く間に麻痺するほどにそれは自然なことでした。


あの旅から随分歳月が流れましたが、今日もまた「手」は掃除しながら、人形のことしか考えていない。
それがそもそもの根本的に間違った既成概念であって、
それに気づいたときに「ああ、私は心底マインドのみで、作ることを続けているんだ」
と思えました。(これは私が全くもって自己中心的であることのあらわれです。)

「手」は手段にしかすぎないのです。たとえ両腕を失ったとしても
マインドが枯れなければ、私は人形を頭と心で作り続けることができるのです。
形で残るというのは、あくまで副産物であって、実在は確認でしかないのです。

こんなバカげた妄想を、いったいどれほどの世の中の家事をしない男性が理解できるんだろう。
いや、それじゃあ女性ならば皆、理解できるというのでしょうか。

その疑問は、また次のお風呂掃除のときにでも考えようかな。
(今、気持ちよく酔っています。書き捨て御免。)

仙台でのワークショップ・その2

  • 2008/11/06 08:24
  • Category: works
仙台でのワークショップは、満員御礼となりました。ありがとうございます。
二つの課題から選んでくださいね、と言っておりましたが
その二つ目の「猫」が・・・

gray_1.jpg


アハハ、やっとできた!(なんとなくハイ)
5時間で完成する猫って、実は難しい。
4つ足で立っていたり模様があったりすると、とてもじゃないけどきっちりと顔を
作り込むのって、無理だと思います。

猫作家さんとかが世の中たくさんおられますが、その作家さん特有の
顔をしていますよね。
特有の顔ができるということは、実は猫の顔って難しいんだよねーということで、
私は比較的猫をよく作っているほうですが、まだこれという確証がつかめていません。
だから時間かかっちゃいました。

gray_2.jpg


”からまっちゃった。取ってくれニャイ?”
って言ってます。

下の絨毯風木の台もご用意します。
みなさんがどちらを選ばれるか、楽しみにします!

京都「フェルトまつり2008」で実演します

画像も愛想も無しで、すいません。
京都でのイベント「フェルトまつり2008」にて11月15日(土)に
午前中から午後にかけて(非常にアバウトな時間表現ですが)
実演をさせていただくことになりました。

何作ろうかなあ、と悩むのですが、やっぱり人間の形かな。
お時間のある方は、どうぞじっくりとご覧ください。

今日は久しぶりに豆子に行きました。
久しぶりに見る店は展示中にもかかわらず雰囲気に変わりはなく、
店主はつやつやとさらに清々しくなっていました。
ええな-、羨ましいです。

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スズキ@羊毛倉庫

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  • 羊毛とフェルティングニードルで
    人形を作るための、メイキング・ブログ。
    羊毛工作人のスズキが、
    たま~にご案内いたします。

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