昨年のことだったと思う。
ニヒル牛2のギャラリーで個展をやってみないか、と店主・あるさんに言われたとき
まったく別のテーマを考えていたのだけど
ふと、人形作家としても人類学的にも手垢のつきまくったような
「箱舟」をテーマにすればいいじゃないかと思いあたってしまいました。
動物がたくさんいるのは、とてもかわいい。
その時はただ頭にそのことがパッと浮かんだだけだったけど
その意味や方向性を把握してコントロールするということが
非常に不安定でした。
コンセプトや展示としてのバランス、そして動物たちを並べたときの
個々と総合のイメージ。
大好きな国立科学博物館
[LINK]に何度も足を運んではズラリと並ぶ
動物たちの美しい剥製に圧倒されながら、この中のいったいどれを作って
どれを作ることをあきらめるのかにも頭を悩ませました。
およそ100体ぐらいはいるだろう。
そしてその個体数を展示するための舞台を作るのに1週間はかかる・・・
その生き物たちの行列は、けっして目の眩むような浄土の風景ではなく
落人のようなわびしいものでもなく、未来を希求する清らかな空気があれば
それでいいとだけ願っていたのだけれど。
自分の気持ちを捨てては拾うことを繰り返します。
夢にうなされるように、作っていました。
寝ても覚めても作っては心細くなる。
そんな心境の毎日で、それもまた必要なことなんだろうと思ってはいたんだけど。
こんなおセンチな話読んでもつまんないよね。
それでは写真でも。
「クロサイ」体高約8cm

クロサイのスケールはトナカイよりも縦方向には小さめだけど、重量的には重い。
雄よりも雌のほうが小さな生き物です。
ちなみに、人形の下に道として敷いている木はカプラというオモチャの積木です。
1片が23mm×118mm。
大きさの目安としてどうぞ。
- 2007/11/28(水) 06:00:50|
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