羊毛倉庫の日々 200711

羊毛倉庫の日々

どうぶつらしさ

たくさんの動物を一堂に並べるということは
シュタイフのぬいぐるみが並んでいるということとも
動物園で動物を見るのとも、あきらかに違います。

ぬいぐるみは縮尺関係なく型紙を作って、その動物のかわいさを表現する「個体」であって「総体」は要りません。
私は今まで、そういう作り方しかしていませんでした。

一方、動物園というのは主体者が見たいものしか、実は見えてきません。
珍しさと動物の息づかいに心を奪われてしまって、ものさしで比較することなんて
まず無いよね。

私が最初にトナカイを作ったのは偶蹄目の足と大ぶりの角が好きだったからだけど
どちらかといえば大きさの目安としてちょうど良いと判断したからです。

象やキリンほど巨大ではなく、ヒグマほど厚い体もしておらず
ヘラジカよりもずっと小さく。
総体的に見ると大きい生き物なんですけどね。
このトナカイを基準にスケールを決めていこうと思いました。

でもやっぱり、作っているとなかなか実物どおりの縮尺で再現するなんて
無理だー!ってよくわかったんですけど・・・

トナカイは雌雄の差がハッキリとしています。
雌は重量が雄の半分ほどしかない場合もあるようです。
そしてあの際だった角はもちろん、胸毛(?)の立派さも雄特有のものです。

animal_4.jpg

  1. 2007/11/30(金) 06:11:31|
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ゆめのあとさき(?)

昨年のことだったと思う。
ニヒル牛2のギャラリーで個展をやってみないか、と店主・あるさんに言われたとき
まったく別のテーマを考えていたのだけど
ふと、人形作家としても人類学的にも手垢のつきまくったような
「箱舟」をテーマにすればいいじゃないかと思いあたってしまいました。

動物がたくさんいるのは、とてもかわいい。

その時はただ頭にそのことがパッと浮かんだだけだったけど
その意味や方向性を把握してコントロールするということが
非常に不安定でした。

コンセプトや展示としてのバランス、そして動物たちを並べたときの
個々と総合のイメージ。

大好きな国立科学博物館[LINK]に何度も足を運んではズラリと並ぶ
動物たちの美しい剥製に圧倒されながら、この中のいったいどれを作って
どれを作ることをあきらめるのかにも頭を悩ませました。

およそ100体ぐらいはいるだろう。
そしてその個体数を展示するための舞台を作るのに1週間はかかる・・・

その生き物たちの行列は、けっして目の眩むような浄土の風景ではなく
落人のようなわびしいものでもなく、未来を希求する清らかな空気があれば
それでいいとだけ願っていたのだけれど。

自分の気持ちを捨てては拾うことを繰り返します。
夢にうなされるように、作っていました。
寝ても覚めても作っては心細くなる。
そんな心境の毎日で、それもまた必要なことなんだろうと思ってはいたんだけど。

こんなおセンチな話読んでもつまんないよね。
それでは写真でも。

「クロサイ」体高約8cm

animal_3.jpg


クロサイのスケールはトナカイよりも縦方向には小さめだけど、重量的には重い。
雄よりも雌のほうが小さな生き物です。

ちなみに、人形の下に道として敷いている木はカプラというオモチャの積木です。
1片が23mm×118mm。
大きさの目安としてどうぞ。

  1. 2007/11/28(水) 06:00:50|
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すこしずつ

急に寒くなっているこの頃です。

寒さとともに頭の働きがより鈍くなってきたのかなー。
いろんなことについて「まあ、いいか。」と思えるようになったような気も
しなくはない、かもしんない。

たぶん今の微妙な生活感も、先週末の出来事でますますやけくそ的な状況になり
かえって清々しいったらありゃしない。
そんな初冬の空に相応しい(?)日々を送っています。

みなさんはどうでしょう。いろんな寒い日をいろんな思いで
送っているのでしょうね。


思えばこのblog、更新ほんとに少ないです。
何度アクセスしても同じだなんて、つまらないよね。
もし楽しみにしてくれている方がいたら、ごめんなさい。

なので、少しずつ、ではありますが。
12月の個展用に作っていた動物をここでお見せしていこうと思います。

まずは1枚、2頭のシロクマの写真をごらんください。
また詳しい話は次回の記述にて。

animal_1.jpg

  1. 2007/11/26(月) 20:54:21|
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花とトナカイ

昨日スーパーでの買い物ついでに、ガラにもなく花を買ってしまいました。
自分用に生花を買うのって、初めてかもしれない。

花瓶は持ってないから、いくつかのコップやビンに分けて飾ります。
思い出したようにミニチュアの花瓶も出してきて、花を生けました。

hanato.jpg


この写真に載っているトナカイは、私が年末に予定していた展示のために
一番最初に作った動物です。

結論からいうならば、12月の個展はやめることにしました。
が、ニヒル牛の店主・あるさんのありがたいご厚意で
動物たちはなんらかの形でニヒル牛に飾って頂けるので
また違った形でいろんな方に見ていただけると思います。

今年1年、ずっとずっと作り続けてきました。
それは満足感というものではなく、焦燥感に近い形で。
体がしびれそうなほどジリジリとしたり、イライラを制御できなかったり
滑稽なドン・キホーテみたいなものなのかもしれない。

苦労して壁を乗り越えれば、自分は確実に成長するからと
12月の展示についても歯を食いしばって頑張っていたのだけど
このあたりで一度休憩を入れる決心がつきました。
ほんの少しだけ。

ゆっくり構えて作る。
本当に心の底から作りたいものだけ作る。
挑戦しない。
家庭を優先する。

年末までは、こんな調子でやろうかなと思っています。

変化を望んでも叶わないかもしれませんが
またすぐにでも、他のかたちで個展を計画するつもりです。
あきれずにこれからも、どうぞおつきあいください。
お願いします。
  1. 2007/11/16(金) 05:57:32|
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ご来場ありがとうございました。

無事に2つの展示が終了しました。
どちらも会期中に在廊していなかったし、芳名帳なども置くことはありませんでした。
気楽でとてもありがたいことですが、ちょっと寂しい・・・

ただ今は年末の個展に向けて、毎日またコツコツと作っています。
展示する予定のニヒル牛2ギャラリーは
押し入れの上段を抜いて作った空間です。
個展をする容積としてはごく小さいものなのですが
作る個体数は今までの何よりも多くなる予定。

と、いうことは。
すごく小さいものが多い、ということです。
たとえばこんなふうに。

「アイアイ」
aiai.jpg


毎回のことですが、間に合うのかなーってちょっと心配。
きちんとできれば、年末のキーンと冷たい空気に似合うような
清涼な何かをお見せできると思います。

がんばろう・・・
ぜひ見にきてくださいね。



  1. 2007/11/03(土) 11:55:33|
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