前から作ってみたかった衣服というものがあるならば
筆頭にくるのが「甲冑」です。
羊毛はとても柔らかいし、目に見えるそのフワフワと大ざっぱな繊維は
あまり繊細さが必要な金属細工物には向かないし
布を使うのにも限界があるし・・・
でも今回中村さんに織っていただいたパターンのひとつに
かわいらしく特徴の際だった表情の布があったので
挑戦してみました。
いわゆる騎士がフル装備するような甲冑ではなく
軽装歩兵とかお城の見張り番という程度の
ごく軽い装備の服装ですが、布の柔らかさも金属の冷たさも
表現できたのではないかと思います。
「兵士」

このお人形だけは性別を男性と決めており、少年です。
兵士の姿をしているけれど、普通の子どもとして作りました。
足甲は前面にしかつけておらず、後ろで結んでいるように見せています。
腕も肘から先は無防備。
戦場だと後ろを取らせないほど意気込んでいる荒くれ者か
ただの無謀者かというほどの軽装。(笑)
でもこの子はどちらでもなくって、ただの子どもです。
布がもう無いから、2度と同じものは作れません。
よければ直接見てあげてくださいね。
明日から始まるふたつの展示を、どうぞよろしくお願いいたします。
- 2007/10/19(金) 23:55:29|
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こんにちは。東京は天気が崩れてきました。
今日は無事搬入を済ませてきました。
会場はかわいいものが、いっぱいだよー。
以前blogでご紹介したイタリア組織織りの先生・中村さん
(LINK:STUDIO TESSILE)が
この展示会にて再度登場です。
中村さんも「私だって青が一番好きだよ!」という言葉を
私の目を見ながら言うぐらいですから、これはもうお願いしないでどうしましょう。
こんな布だとニードルが通りやすい、とか
こんな色と合わせたい、とか
こんな織りが欲しい、とか
私があれこれと好きなこと並べ立てるのを中村さんは”ふんふん”とうなずきながら聞き
ザザッと色んな織りの入った軽くて柔らかな1枚のストールを
織り上げてくれました。(しかもカシミアです。)
”こんないいのどこにも売ってないよな・・・”と思うと、もう
ハサミ入れるより首にクルッと巻いちゃうほうがよほどいいんだけど
見ればみるほど人形に使えるわけでもありますので
慎重に慎重に選んで使ったのが、残りの2体なのです。
まずはこちら。
「羊飼い」

やんちゃそうに、楽しげに山を登っていきそうなこの子に
カシミヤの柔らかくて軽い服は地味ながらも似合っているかな、と思います。
最後のお人形は、今夜にでも。
- 2007/10/19(金) 17:07:24|
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数あるタロットカードのなかの1枚に、あるか細い少女の絵が載っています。
少女はすぐそばにいるライオンの頭と口元をおさえて立っています。
これは「力」のカードなんだとか。
なるほどなー。
その発想が素敵なので、私もお人形にしてみました。
タロットとちがい、私の作った子はなんだかギラギラしている。
「獣遣い」

ライオンを青い色にするかどうか、実のところすごく迷いました。
いまでもそれでよかったのか判断できません。
でもこの子のシッポが好き。

獣遣いは腰にメタリックなアンティークビーズを下げています。
何につかうんだろうねー。
- 2007/10/18(木) 09:02:47|
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今回作った人間のお人形は、職能をまず決めました。
みんな青い服だから。
そして、あんまり性別にこだわらない。
変かもしれないけど、1体をのぞいてはとくにこだわらずに作っています。
まずは職業、「占い師」。

非常に小さなラピスラズリと人工石の首飾りを身につけており、
後ろにはなんらかの占いに使うであろう、青いヤギがいます。
バックショットでチョンと出たフードをごらんください。

それでは、また明日。
- 2007/10/17(水) 19:32:05|
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青い馬がたった一人では寂しいので、他にも行儀の良い青い動物を作りました。

「羊」
青い羊というと、映画「ウンタマギルー」を思い出します。
静かに狂った世界。
青は冷たくて精神的不安を呼ぶというけれど、日本は江戸時代において青の国でした。
いや、正確には「藍」色の国。
雑草である藍と繊維の麻の相性はよく、色素は虫除けの役目も果たしたので
普段の着物はみな真っ青だったとか。
渡来した異国人たちは、青い日本の人々に驚いたそうです。
染め処はどんな色にも染めるのに、すべて「藍屋」と呼ばれておりました。

服は黒ではなく、濃紺です。
残りの4体は、人間のかたちをしております。
また、あした。
- 2007/10/16(火) 20:21:58|
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ドルスバラードでの企画展は「お人形にまつわる小さな可愛いもの」というのがテーマです。
普段はビスクや球体関節などの、大きなお人形を扱っておられる所なので
これはお店としても新しい小さな種まきなのかもしれません。
とはいっても、私はいつものように自分の作る小さな羊毛のお人形を作るだから
自分でも一つテーマというか、括りを決めました。
それは、「青」。
私の中で青は色の王様です。
物心ついたときからずっと、青が一番好きな色でした。
毎年ベランダで藍をついつい育ててしまうのも
青い色素が嬉しいからかもしれません。
でも身の回りに青が多いかというと、そうでもなくって
大好きな色だからこそ、慎重に自分に合うものだけを選んでいるので
ほとんど無いかも。
今回は青い世界に住む、青い住人たちを全部で6体作りましたので
まずは1体目を。


「馬」
青いねぇ。
嬉しい。
- 2007/10/16(火) 10:18:51|
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好きな作家さんやアーティストの展示会があっても
やはり毎回毎回足を運ぶのって難しいですよねー。
何点ぐらい出すんだろう?とか
どんな雰囲気の作品なんだろう?とか
事前に知ることができれば、とってもベンリ。
やっぱり好みがあるもの。
今月ある二つの展示は、個展ではありません。
他の作家さんを見る楽しみはもちろん、大いにあります。
でも私のを見にわざわざ寄っていただいたのに
好きなタイプじゃなくってがっかり・・・というのは申し訳ないし
逆にまた、このお人形だけは自分の目で確かめたかった!と
思っていただければ、素晴らしい。
事前にこちらで紹介させていただこうかと思っています。
(というよりも、直前かしらね)
グラマラス・エリアさんのDMを手にした方は
すでに今回のお人形をご覧になっていると思います。
あらためて、別の写真でもどうぞ。

私にしてはちょっと等身が大きいお人形ふたり。
アリスという少女の存在は、特別です。
それは彼女が飛び抜けて美しいとか賢いとかいう基準ではなくって
その存在が”ユニーク”だという意味で。
彼女は、彼女1人しかいない。
あなたが、あなた1人しかいないのと同じで。
彼女は白いウサギを追いかけているけど、それって本当の正体は
とても気になる男の子であるだけかもしれないし
女の子というのは周知のとおり、それほど”うぶ”なものであるはずもない。

「アリス」

「白ウサギ」
この二人を完成させて、いつものようにセッティングして
写真を撮り、Macで画像を確認していると、妙な既視感に襲わました。
なんだろう。
そうか、あれだ。
梅図かずおの”わたしは真吾”。
梅図さんは普通に喋ってるだけのシーンでもすごく恐い画を描くけど
名作”わたしは真吾”の各話表紙の画って、すごくしんと美しい世界でした。
きまじめな顔の少年と少女が、不思議な世界で遊んでいる画。
あの不自然な雰囲気が、ちょっと似てるかもしれない。
私の国って、どこだろう?

- 2007/10/16(火) 00:13:21|
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仙台と東京、二つのお店で同日に始まる企画展に
羊毛倉庫も参加させていただきます。
まずひとつめ。
**********************

Glamorous Area企画展12弾『私の国のアリス』
会期:2007年10月20日(土)〜28日(日)
※水木定休日
会場:Glamorous Area店内
http://glamorous-area.holy.jp/**********************
作家自身が考える「アリス」を表現する、というのがテーマです。
DMに羊毛倉庫のお人形を使って頂きました。
そして、ふたつめ。
**********************

『 いと・ちいさやか 』
〜お人形のおもちゃ箱〜
会場:京橋・ドルスバラード
会期:10月20日(土)〜28日(日)
時間:平日10時〜18時30分
土・日・祝日 18時まで
(会期中無休)
http://www.dolsballad.co.jp/index.html**********************
ドルスバラードさんはお人形をアートや美術品として
扱うことを確立された老舗のお店です。
今回の企画展で声をかけていただいて、とても嬉しいの。
展示即売形式ですので、すぐにお持ち帰りいただけます。
羊毛倉庫は6体のお人形を揃えました。
「ロールプレイングゲームみたい」とは家人の言。
うん、そういえばそうかも。(ゲームやったことないけど)
いずれ近いうちにまたblogでご紹介します。
- 2007/10/14(日) 10:43:42|
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9月のまだ残暑が残る折に、1年に1度のイベントである
「東京スピニングパーティ」が毎年晴海で開催されています。
羊毛を洗って・紡いで・染めて・織る。
その共同体のようなイベントで
それらが一同に集い、楽しむことができるのがこのパーティの醍醐味。
羊を飼う人も来るし、紡ぎはシルクも綿花もアルパカもあります。
ボタンもあれば既成の珍しい糸も揃うし
織りもフェルトも様々です。
私は今年もあれこれと素材を買い込みました。
中でもこれは!と思ったのがペルーのベビーアルバカで紡いだ単糸の毛糸。
髪の毛に使ってタンポポの綿毛ちゃんを作ろう、と即座に思いました。
西洋タンポポは1年中咲いているから、すごく季節感があるわけじゃないけど
タンポポが人形として似つかわしいのは、やっぱり春。
作るのは春まで待とう・待とうと思ったのだけど
そんなのもう、無理!!人形は気持ちが命だもの。
作っちゃった。

「イレイザーヘッド」でも「ヤング・アインシュタイン」でもないのよ。
この子は外来種の綿毛ちゃんです。
葉の裏側は、ザックリとしたウールの生地。

高円寺のninniに納品しました。
- 2007/10/03(水) 22:00:15|
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