母子の箱

特に何を信じるという宗教上の拠り所は持ち合わせていませんが
子どもを得てからは、うまく言葉にならないものが確かに存在するということを
信じるようになりました。

それは何かによって生かされている、という無邪気な考えかもしれないけど。

そして、信仰とはまったく異なるミーハーな気持ちから
小学生のころイエス様が好きで、子ども用の伝記を幾度もめくっては
大好きな場面を読み返しました。

穏やかな口語、遙か昔の空気、横暴な君主、わき起こる奇跡、
想像を絶する最期と、語りかける悪魔や死人。
あの本は私にとって異世界への扉でした。

おそらく。
イエス様だけを作る、ということは
その信仰の無さからかえって恐れ多いと思ってしまうのですが
母と子が星空の下で寄り添うだけならば、何の迷いもなく作られるのです。
その題に”聖”を入れるのは迷うところですが。

doll_5.jpg


箱の中には、星空と二人の光背を彩色しています。

マリア様の衣服の色だけは伝統的な宗教画の意味を継承していますが
聖なる夜というよりは”ある一夜”というかんじでしょう。
  • 2007/06/25(月) 21:42
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