羊毛倉庫の日々 200701

羊毛倉庫の日々

次回個展のお知らせ

くるってる!狂ってるよ、キミは!と言われそうですが
実は来月、またもや展示会です。
こぢんまりとしたカフェギャラリーで2週間の個展をやります。

実は私も、こんなにツライことになるとは思いもしませんでした。
今度は私という人間1人で限界に挑みます。
ええ、ただ今まだまだ制作中ですとも。

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タイトルは 「こども/遊ぶ」展 です。

私は6歳の息子がいます。いままで足りないながらも育児をしていたけれど
ただこどもの遊ぶ姿を、じっと見守ってきただけのような気もします。
(私は遊んであげるのがうまくないからね。)

7歳頃まで、子どもという生き物は夢と現実の区別がつかないそうです。
逆に言うならば7歳以降(もっと端的には9歳頃)からは、どんどん普通の人間になってしまいます。
今こうして私が子どもをおもしろいと感じられるのも、それは予め期限を切られた生々しいものを幸運にも手に入れられたからなのでしょう。
その姿を作ろうというのですから、楽しくて仕方がありません。

子ども自体のかわいさ、遊ぶかわいさ、小さな手のかわいさ、小さな目のいじらしさ。
そしてもちろん、そういった可愛い存在だけでなく夢想というのを
表現できたらなあと思います。
ヒーローがテレビで戦う姿を見た子どもは、自分も英雄となって身体の中で戦っているのでしょう。
花嫁に憧れる女の子の頭の中には、大きくなった美しい自分がいるはずなのです。
そして、その夢想は大人には見えにくく儚く、かつ何度も再生するものです。


さて、大きなことを書いてしまいましたが
作る人形はこの上なく小さなものばかりです。
手のひらに、すっぽりと。

どうぞ小さな子どもたちを見に来てください。
損はしないよ。

期間:2007年 2月16日(金)〜2月27日(火)
場所:荻窪「ひなぎく」(リンクをクリック!)

*期間中の土曜日12時〜16時のあいだ、お店のカウンターに座って
皆さまのお越しをお待ちしております。
  1. 2007/01/27(土) 00:21:53|
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イーハトーブの人形たち・その3

残るお人形の写真は、あと2枚。
どちらももう紹介済みですが、あらためてごらん下さい。

『茨海小学校』というお話は、農学校の先生が野原をさまよううちに
キツネの小学校へたどり着き、授業参観をしてくるというストーリー。

キツネの小学校はとてもオシャレで、バラの木を刈り込んで壁を作り
窓はないけど天井が青空なので気分が爽快。
上がり間口は一段高くなっており、そこからびっしりと木の板ではなく
芝生が植え込まれています。

緑と青の綺麗な、うっとりするような教室です。

ところがキツネ先生の描写がいまいちで、賢治の服のセンスって時代性だけで
くくっていいものかしら・・・とちょっと疑問。(だって他のお話もイマイチ)
というわけで、あまりとらわれずにキツネの先生を作っております。

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キツネの学校では、みんな足もとはどうしているんだろう?
芝生だから裸足かな。
迷ったけど、先生らしいのはやっぱりスリッパだなと履かせております。
スリッパらしくツルッと脱げます。

たくさんの方にこの先生のシッポを褒めていただきましたが
手紡ぎができると同色の毛糸が作られるので違和感がなく、便利ですね。


そして。
最後に来ますのは『猫の事務所』。
こちらは私が随分前からぜひ作りたいと思っていたハンドパペットです。
身体は石けん水でゴシゴシ作り、あとはニードルや縫いつけで。

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左は所長の黒猫さんなので、ちょっと身体が大きめで作っています。

どちらも大人の手のサイズで作っていますが
小さな子どものほうが、大人よりも上手にパペットを動かすことができるのが
とても不思議。
会期中も何人かの方に手を入れて頂きましたが、やっぱりお子さんのほうが上手なのです。

猫の事務所は読後になんともどんよりとしてしまうお話ですが、
あまり猫が好きではなかったという賢治らしさとあいまって
なぜか愛着のでる童話であります。


ところで、今回の展示会の感想は専用HPのほうにでもUPしようと思います。
会場の様子などの写真も入れる予定。
またできあがればご報告しますね。
  1. 2007/01/26(金) 07:23:45|
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イーハトーブの人形たち・その2

引き続き、「十力の金剛石」のお人形紹介を。

王子と大臣の子が貴石の雨に降られながらたどり着いた野原は
一面の草も木も花も、そしてそれを養う黒い土すらも
鉱物でできておりました。

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その美しい風景に見とれる2人ですが、その光の丘は実は寂しさと悲しみに
沈んでいました。
その生命を失った美しさに、丘のものたちは絶望していたのです。
”「十力の金剛石」が来てくれれば、甦るのに”と植物たちは訴えます。

十力の金剛石とはどんなもの?という問いに対して
あらゆる可能性を秘めた答えが返って来ますが、そのうちの1節をシーンにしています。

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「十力の大宝珠はある時黒い厩肥のしめりの中に埋もれます。それから木や草のからだの中で月光いろにふるい、青白いかすかな脉をうちます。それから人の子供の苹果(リンゴ)の頬をかがやかします。」

みながその唯一ですべてである救いを求めているその時、ついに十力の金剛石は
2人の頭上に一滴ずつ、甘露となって落ちてきました。
みるみるうちに丘は生命をとりもどし、少年ふたりも甦ったように満ち足りて
大地に跪きます。

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青く硬い世界から、柔らかで生気あふれる世界へ。
この変化をこぢんまりとした45cm×45cmの台の上で表現する困難を
場面転換とともに割り切っていった連作であります。
  1. 2007/01/25(木) 06:12:09|
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イーハトーブの人形たち・その1

さてさて。
今回の展示のために作ったお人形を、これから何回かにわけてご紹介していこうと思いますが
まずは前置きを。

「宮沢賢治」という大きなテーマを選んでしまったがために
私もpoppetさんも、人形を作るより悩むことのほうが多かった気がします。

読むだけならば美しくて楽しい語感にウットリするだけで充分なのですが、
それを立体という有限のものに変える作業には頭を抱えました。
何をどうしたところで、元の言葉以上のものを作ることができないわけですから。

何ヶ月か悩んだり考察本を読んだりしてたどり着いた結論は
”賢治を神聖化しないこと!”という、ひどく単純で密かなアンチテーゼ。
既成概念を極端に嫌った彼のことですから、まあお許しいただけるでしょう。

私が選んだ童話は『十力の金剛石』『茨海小学校』『猫の事務所』の3つ、
6シーンを再現しました。
そのうち『十力の〜』のお話に5シーンを費やしました。

このマイナーで一般的評価の低いお話を題材に決めた理由は
今となってはもうどうでもよいことだと思いますが
私があまのじゃくな性格なのが一番のきっかけでしょうね。

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朝早くにお城を抜け出した王子様は、大臣の子を誘って森へ向かいます。
虹のたもとにはルビーの絵の具ざらがあるに違いない、と
虹を追って駆け出す男の子2人は、青い大きな帽子をかぶっており
帽子には蜂雀の模様がついておりました。


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だんだんと暗い森に迷い込んだ2人。
頭上で歌う小さな声に呼応するかのように、霧や雨が降ります。
歌っていたのは帽子についていたはずの蜂雀2羽。
鳥たちは針金が翼に入ったように動きが固く、
降る雨はすべて”トパァス、サファイア、ダイヤモンド”であり
そこいらじゅうに貴石の雨が降りそそぎます。


そして続きはまた、明日にでも。

  1. 2007/01/24(水) 03:21:21|
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終わりつつある朝に

おはようございます。

昨日、無事に展示会が終了しました。
嵐のように過ぎ去った日々でした。

ずっと画廊に居る毎日というのは、長い儀式やお祭りのようで
どっと疲れた身体はすぐに眠りに入ったはずなのに
顔を見せなかった知人がギャラリーに遊びに来てくれる夢を見て
「ああ、終わってしまったのね」という現実にうちひしがれました。
そして寂しさのうちに目が冴えてしまいました。

最終日、穏やかなはずの平日の月曜に
終了間際でたくさんの会いたかった人たちが
訪れてくれたからかもしれません。

そして、会期中に来てくださった方々も
2度訪れてくれた方々も
たくさん話をしてくれた方々も
ゆっくりと長居してくださった人々も
お人形をお買い上げくださった方たちも
本当にありがとうございました。

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今はまだ、おわりつつある時間の中に居ます。
きっと白い太陽が昇って街が動きだせば、その気持ちは新しい場面を迎えるはず。
今のうちにしか書けない言葉を、ちょっとおセンチだけど残しておくのだ!

この展示会を一緒にやろうと決心してくれて、
いろんな企画を考えてくれて、段取りを的確に指示してくれて
お互いにすごい迷惑をかけあったり悩んだり大笑いしたりした
INUさんへ。

ありがとう。
すべてが素晴らしかったね。何もかもが最後に噛み合ったよね。
また気が向いたら、コツコツとお祭りの準備をしようよ。
二度とできないことをしよう。

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  1. 2007/01/23(火) 04:24:44|
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始まりました

みなさん、こんばんは。
いよいよ「イーハトーブの人形たち」が始まりました。
専用HPで新しくページを作るのは時間的に無理なので
こちらで初日の展示の様子をごらん下さい。

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羊毛倉庫と poppetはドアを入った両側の壁を一面ずつ使うことで
展示を分けています。
入って右がpoppetさんで、左が私。
上はその左側の写真というわけです。

搬入と展示は、やっぱりタイヘン。
思った以上に大変でした。
予定の13時をちょっと過ぎてから、お客様をお迎えしました。

今回お借りしている月光荘は、老舗の画材屋さんの持つギャラリーです。
とても親切で良いギャラリーですが、CLOSEが6時とちょっと早め。
会社にお勤めの方には難しい時間帯ですね。
平日の今日来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。

イベント特価のブローチ「銀杏坊や」も、まだまだ皆さまのお越しを
お待ちしております。
1人1人、服や小物が違うのですよ。

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明日からは羊毛倉庫のワークショップが始まります。
気合い入れないと!
  1. 2007/01/16(火) 23:22:08|
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もうすぐ、もうすぐ。

1週間後には、「イーハトーブの人形たち」が始まります。
いっぱいやりたいことがまだまだあるような気持ちで、素直に焦る今日この頃。

専用HPでも、少しずつ画像や情報を更新していますが
このblogの更新は、2人展が始まるまではひとまずお終いかもしれません。

この会期中、私は常時在廊しています。
poppetさんの在廊時間は、初日の全日・平日の夕方4時半ごろから
土日は全日の予定です。
緊張していると思いますが、どうぞ気軽に声をかけてください。

今回展示するお人形もまた会期後のお引き渡しとなりますが
ポストカードや数量限定のブローチなどは、すぐにお持ち帰りいただけます。

そして最後に今回展示するお人形をひとつ、ごらんください。
さて、どのお話かわかりますかな?

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それでは皆さまのお越しを、お待ちしております。
  1. 2007/01/09(火) 21:41:52|
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あけましておめでとうございます

新年です。
例年ならば大掃除もして、晴れやかな気持ちで真っさらな自分に
リセットするのですが、今年は「イーハトーブの人形たち」のためにまっしぐら。
年末・年始と頭が飛んでしまうような羊毛生活を送りました。
贅沢といえば贅沢ですが、羊毛と羊毛の間に挟まれた漬け物になった気分です。
うまく漬かったかしら、ポリポリ。

今年は年賀状を作るヒマなんか1秒もないだろう、と思ったのですが
やはりそういうわけにもいかず
制作から出力まで3時間ほどで作った奇跡の年賀状を
かろうじて作ることができました。

が、年賀状の送り先をリストアップする時間ができず
お客様や生徒さんにちゃんとお送りすることができなかったうえに
今現在も年賀状切れでお返しできていません・・・
ま、待っててね。ごめんなさい。

ちなみに、こんな写真でしたよ。

2007nenga.jpg


今年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして、人間2人が限界に挑んだ「イーハトーブ」に
どうぞ足をお運びください。
  1. 2007/01/04(木) 09:40:33|
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