羊毛倉庫の日々 200606

羊毛倉庫の日々

ウサギの母さんが縫った服

この展示会用に初めて作った人形が、このムクムクちゃんたちです。

約百年前のドイツで、とても素敵な世界を描いた作家がいました。
ジビュレ・フォン・オルファース 。
最近再版されるようになったので、お近くの書店で目にされている方も
多いと思います。

絵本の世界に優しいものはたくさん登場するけれど
彼女ほどそれを自然に描けた人はいないはずです。
うさぎのくにへという絵本のなかに登場するのは、「ぷくぷくちゃん」と「むくむくちゃん」という二人のあかちゃん。森でウサギのお母さんに拾われて、着ぐるみのウサギ服を仕立てていただくのです。



muku_1.jpg



ウサギのこどもたちとあかちゃんたちはその後
お庭で野いちごを摘んでたべます。


このお話を息子にすると、このお家へ行って兎服が着たいと言いました。
「ウサギのお母さんのご飯は野菜だけしかないけどどうする?」と聞くと
「いちごだけたべるから、だいじょうぶ」とのこと。
オルファースの世界ならば、きっとそれだけでも大きくなれそう。

  1. 2006/06/16(金) 14:33:12|
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失礼かもしれませんが

絵本をもとにして作ることが多いのですが、その本がすべて私の家の本棚にあるわけではありません。
古い本がメインなので、どちらかといえば図書館で済ませることのほうが多いと言えます。


「ちびくろさんぼ」もそのうちの一つで、再版されたというのに実は
ろくに中身を確認していないのです。失礼ですね。
でもあの話について語らない年月など無かったし、私はあのお話から心がそれたことなどありませんでした。
変な自信というか・・・


大好きなものでも、何度も繰り返し目を通して触って愛でるものと
自分の中で距離を置いて育ててゆくものとに分かれると思うのですが
どうでしょう?


最近自分の作る人形が、「二度と作られないもの」ばかりのような気がしています。とても危ういです。

sambo_3.jpg



本にはおそらく出てこないと思いますが、熱帯植物を飾るならば
この大きな「旅人の木」がいいなと思いました。
あの迫力と美しさ、それに名前の創造性。
その根元には、いずれバターがトロリと流れるのです。

  1. 2006/06/12(月) 01:45:57|
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アリス、ふたたび

飽くことなく繰り返すモチーフ、ということについて以前書いたのですが
「不思議の国のアリス」は実に先人たちのバラエティに富んでいると思います。

私は文化に敬意を払っても、固定概念は拒否します。
革命ではなく緩やかな進化を望みます。
ずっと流れるように変化し続けていたいのです。

2度目に作ったアリスは、3ヶ月ほど前に作った当時の私のアリスであって
半年後に作るものならばまた違ったものになるでしょう。

alice_2f.jpg



先頭を走るは白兎。
とても小さなお人形でしたが、人目を引いたようでした。
できることならいろんな方に、その体を触って欲しかった。
なぜなら柔らかなアンゴラウサギの毛を使っていたからです。
まあとても小さいんですけど。
  1. 2006/06/09(金) 17:32:03|
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たのしく やってます

引き続きイソップ物語のお話、「ネズミの相談」です。

人家を荒らして楽しくやっていたネズミたちの生活は
主人の飼った猫によってピリオドを打たれます。
ネズミたちは打開策として「そうだ、猫の首に鈴をつければ
ヤツが来たときすぐにわかるじゃないか!」という案に
沸き返るのですが、『誰が鈴つける・・・?』という
オチで終わります。

ゆるいショートコントみたい。
かわいいなあ。

古い家の戸棚をあけるとそこには、仕舞いこまれたパンとチーズでくつろぐネズミたちの裏の世界があります。

mouse_2.jpg



食べ物はおいしそうな色が難しいので、なるべく作りません。
味覚を刺激する要素を、私の場合は想像で補えないのです。

このパンを褒めてくださる方は多かったのですが、特に形が
特徴的というわけでは決してありません。
パンの雑誌を買い、自分が一番理想とする色を定めて
作ったことが重要だったように思います。
  1. 2006/06/07(水) 01:01:46|
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ウソだってつくだろうさ、少年

イソップ童話でもとりわけ有名なのが、「狼が来た!」と
叫ぶ羊飼いの少年のお話です。

おとなしい羊たちの番をすることは、遊びたい盛りの子どもには退屈でしょうがありません。「狼がきたぞ〜!」とウソをついては大人が飛び出してくるのを見て喜んでいたのですが、終いには本当にやってきた狼に襲われてしまいます。

イソップ童話は戒めのお話なので、最後に哀れな末路をたどるものも少なくありません。
ウソをついたのが青年以上ならば問題あるけど、少年ならばまあ許してあげればいいのになあなんて考えてしまいます。

ウソをつく子供の顔は、純粋に楽しそうな表情がいいな。

hitujikai_1.jpg



ここに出てくる羊の毛並みは、棒状に石鹸水でフェルト化した
ものをハサミで薄くスライスし、それを並べてさらにフェルトシートを作りました。目立たない模様ですが、意外と面倒なことをしています。
  1. 2006/06/04(日) 12:49:02|
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