羊毛倉庫の日々 200605

羊毛倉庫の日々

個展を無事終えることができました

昨日、突然の夕立で時に雨宿りしながらも
松戸の伊勢丹へ撤収に向かいました。

会場にいて慎重に人形を扱ってくださったスタッフの方々、
伊勢丹のフロアや紀伊国屋の方々とお互いにお礼を言い・感想を伝え
ああ、とてもいい機会と経験が持てたのだなあと実感しました。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。


そしてなにより、ご来場いただいたお客様に
感謝とともにより大きな敬意を感じております。
遠い所から来てくださった皆様には、ただただ頭が下がる思いがします。
たまたま見てくださった皆様にもその出会いに感動せずにはいられません。
そしてお買いあげ下さった皆様、ありがとうございました。
もうすぐお手元に人形が届くことと思います。
(お待たせしてしまうお客様には、申し訳ありません。)


実はスタッフの方にお願いして、ひっそりと芳名帳に記入して
いただいていました。書いていただいた人数は決して多くはないのですが
その感想を帰りの車中で読んでいて、胸がいっぱいになりました。

この気持ちを、この感動の厚みのままでずっと持っていられるならば
私はどんな対価でも払えるはず・・・
これからも人形を作り続けよう、と思っています。

ほんとうに・ほんとうに、ありがとうございました!


そして遠くにいる方と、会場に来られなかった方へ。
お人形の写真をぜひ続けてごらんください。


kituneto_1.jpg


イソップ童話のお話「キツネと葡萄」です。
熟れた葡萄が食べたくてしょうがないキツネって
かわいいなあと思いながら作りました、よ。
  1. 2006/05/31(水) 17:31:25|
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寝ているのですが

イソップ童話のなかで、一番有名なお話かもしれません。
「うさぎとかめ」。


気持ちよく寝られたのだから、かけっこに負けたって
別にいいんじゃないの?と思う私なので、あんまり教訓にはならないけど
ウサギもカメも大好きな動物です。
カラリと乾いた雰囲気で、場面を作ってみました。

kameto.jpg



ところがあまりにあっさりと作りすぎたのか、このウサギちゃんを
たいがいの方が「アラ、死んでるの?」と思うようで・・・
そうね。
安らかな顔ではあります。

kameto_2.jpg



カメの甲羅はごくごく薄く、少し光沢のあるウールの布で覆われています。


本日が展示の最終日です。
2週間というのは、意外と長いものだと感じました。
  1. 2006/05/30(火) 06:56:52|
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赤ずきんへの誘惑

以前このblogで展示会のお知らせをしたときに使った写真は
白い木の本を背景にした赤ずきんちゃんでした。

この本型の木箱は既製品ですが、とても気に入っています。
内と外を塗装しなければならないしサイズも小さいので、できることが
限られてしまいますが、それでも閉じてしまえば何事もなかったかのようなその簡便な感じが好きなのです。


赤ずきんのための本の中身は、2つの誘惑です。


wolf.jpg



左はお花畑、右は待ちかまえる狼。
でも、閉じてしまえば誘惑は去ります。

開けても閉じても、お話の世界はやはりわかりやすいね・・・
  1. 2006/05/27(土) 05:45:28|
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亜麻とつばめ

今回展示中のお人形のなかで、一番最後にできあがったのが
この「亜麻とつばめ」のお人形セットです。

これはイソップ童話のお話のひとつで、亜麻とは麻の繊維のもととなる
大麻草のことです。大昔からの人類になじみ深い植物ですが
果たしてこんなふうに双葉がでるのかどうかは調べずに作りました・・・


ツバメは亜麻が鳥網の元凶だと考えて、他の鳥たちに亜麻の除去を
呼びかけます。でもどの鳥たちもそれは杞憂だ、面倒だ、と
相手にしません。

どんどん育つ亜麻を見て落胆したツバメは、野に住まうのをやめ
人家の軒下に居をかまえるようになりました、というストーリー。
うーん、なんか生々しいかも。

amto_2.jpg



ほとんど鳥を作ることはないのですが、たまに作ると楽しいな。
立たせることに一番重点をおくので、最初に足から作り始めます。
足先の針金を曲げながら、少しずつ羊毛をキュッと巻いていくのです。
体の線は単純ですが全体的なバランスを何度も確かめながら
作るので、時間がかかるお人形でもあります。
  • 2006/05/25(木) 08:22:46|
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  • 実演で作ったものは?

    昨日の実演も、おかげさまでとても充実したものとなりました。
    わざわざ遠くから来てくださったお客様も、二日続けて来てくれた
    とってもかわいい女の子も、どれほどありがたい存在であったことか
    と思います。


    このblogは遠方の方へのお便りでもあります。
    「遠くて行けません〜」という気持ちに、少しでも距離が縮まればいいのにね。

    実演で作ったお人形をお見せします。

    kohituji.jpg


    絵本『ねないこ どのこ』に描かれている子羊は
    誰もが思い描く可愛い小さな羊そのものです。
    親羊のような毛並みになるのはまだまだ先だけど
    クリクリとした短毛だからこそ、とっても可愛い。
    白いネップにその倍ほどの白と灰色の羊毛を混ぜて
    そのポコポコとした雰囲気を出します。

    この子羊はいろんなお客様に見られながら形になり、
    そしてこれから迎えてくれる人の元へと向かうことになります。
    1. 2006/05/22(月) 14:49:17|
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    本日はありがとうございました

    現在開催中の個展は会期が2週間ですが
    そのうち私がその場にいるのは
    今日・明日の2日間の14時〜16時となっています。

    実演をするという名目なのですが、普段は人前で作ることなど
    絶対にありえないことなので、とっても緊張しました。
    2日の在店時の時間を使って子羊を一体仕上げる過程を
    お見せしようと思っていたのですが・・・
    ハハハ、無理無理!今夜これから手を加えなければ
    とうてい完成しそうにありません。

    jituen_1.jpg



    実演を見てくださるお客様の中で興味のある方には
    羊毛とニードルをお貸しして小さなワークショップを
    体験していただきました。
    小さなお子さんと楽しそうに作っていただけて
    すごく嬉しかったです。


    他にも駆けつけてくださった知人・友人、お花や差し入れまで
    頂いたりして、たいへん満ち足りた時間を過ごさせていただきました。
    遠いところから、本当にほんとうにありがとうございました。
    明日も寂しくないといいな。

    お待ちしております。


    jituen_2.jpg

    1. 2006/05/20(土) 22:14:16|
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    いよいよ、明日です

    今日、無事にお人形の搬入を済ませてきました。

    閉店後の店内で、照明が暗かったので
    あまり満足な写真を撮ることができなかったのですが
    こんな風景になりました。
    全部で15のお話を再現しています。

    tenji_1.jpg


    tenji_2.jpg



    展示の向こう、ガラス越しに見えるのは
    同じフロアにある紀伊国屋書店さんです。
    とても絵本が充実した売り場で、素晴らしい!
    今回ご協力をいただき、お人形の横には手に取って見て頂ける
    かわいい絵本たちが並べられています。(もちろん購入もできます)


    ところで。

    作っている本人というのは、意外と人形の単体しか見ていません。
    作っては写真に撮って・箱にしまうという行為をくりかえしていて
    たくさん並べてみるということは、しないで済ませてしまいます。

    こうして展示の場をいただくと、ズラリと並ぶ人形の光景に
    照れるというよりは珍しいものを見る感覚が湧きます。


    帰りの電車で、ふいに緊張感が走りました。
    いよいよ明日からです。
    2週間、どうぞ皆様よろしくお願いいたします。
    1. 2006/05/15(月) 23:34:14|
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    ここのところはずっと、どうやってお人形を配置すれば有効かを悩んだり
    そばに置いておく飾り物を用意したりしていました。
    昨日から徐々にダンボールに詰めはじめ、あとは出荷を待つのみ。

    いよいよ、明日の夜は展示のための設置です。
    うん、緊張してきた。

    いろんなことが、初めての体験です。
    どんなふうになるのかな。

    あ、宅急便のお兄さんが来てくれました、よ!



    IMG_0266.jpg



    写真は「ちびくろさんぼ」のトラです。
    1匹だと寂しいので、2匹目を作ったその直後に撮りました。
    そして2匹とも今は、トラックの中です。
    1. 2006/05/14(日) 12:54:20|
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    初めての素材

    展示会も迫りつつあるなか、ひとつのライオンができあがりました。
    この中にはやはり本来とは異なる、ひとつの”意味”があります。

    私は異素材をとても慎重に選んでいます。
    羊毛の持つ世界や空気を損なわない、ということを注意しているのです。

    羊毛で作る生き物たちの「目」を作るとき、それがあまりにも
    違う雰囲気を持った素材を用いれば、そこに明確な「嘘」が生まれるようで
    今まで使うことができなかった素材が、たくさん家で眠っていました。

    グラスアイ、プラスチックアイ、曲玉ビーズ・・・
    ぬいぐるみの世界では何事も無く使われているし、フリースドッグでも
    多用されているので、常に手元にはストックしていたけれど
    今まで何度も試してみてはため息をついて仕舞いこんでいた素材でした。

    なんだろう。なぜか自分の作る人形には向かない。
    そんな気持ちで材料が朽ちそうな気がして、申し訳ない気持ちになったりして。

    そしてやっと、グラスアイが違和感なく使える人形を
    今回作ることができました。

    lion_1.jpg



    嬉しいな。
    そんな気持ちでいっぱいです。
    題材はイソップ童話の「蚊とライオン」。

    ガラスの持つ透明感をより引き立たせるように、フラットなボディ。
    これは羊毛というよりも、テキスタイル的なぬいぐるみなのです。
    松戸での展示にも、他と違和感無くとけ込めばいいなと願います。
    1. 2006/05/05(金) 19:06:05|
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