8月にぜったい作ろうと思っていたのは、「ピノキオ」人形。
でも木の人形を羊毛で作るのって、滑稽な感じですよね?
頭の中では、机の上に座ったピノキオと握手している自分の姿があって
その手の大きさとか質感は手に取るように見えてたのですが
どうしても物語上の設定として、関節人形でなければなりません。
ひとしきり悩んだのですが、大きさでカバーしました。
全長33cmです。

作りかけのピノキオ。
関節を繋ぐのは、釘ではなくって針金です。

4歳の息子が持った時の大きさ比較。
ピノキオは子ども向けとしてはたいへん長いお話ですが
男の子の冒険談としては最高傑作と言えます。
まだ木片だった時から魂を持っていた彼だけど
その振る舞いはどうしようもない放蕩息子だったのが
最後には働いて自活し、親を養うことのできる少年に成長します。
普通の人間の体を持った彼の前には、ただの木の人形である前の体があります。
木の人形が肉となったのではなく、魂が体そのものとなるのです。
この観念は、私の小さな息子にとってもたいへん衝撃だったようで
どうしてそうなるのかを何度も尋ねられました。
あなどれない深みのあるお話です。

完成。
今はさらに、頭に白い帽子をかぶっています。
お話上、ピノキオは服を着たり脱いだり忙しいキャラクターなので
着せ替えができるタイプにしました。
シャツのボタンはウッドビーズを使っています。
- 2005/09/07(水) 16:48:13|
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HPの「蔵」がいっぱいになってしまうので
こちらのほうに新しく作ったものを載せることにしました。
今年の8月はいろんなことをフリーの状態にして
制作に打ち込めるようにと目標を立てていました。
童話をもとにしたオリジナルを5体作ろうと思っていたのですが
作ることができたのは、たったの2体。
そのうちの1体目がこの「いばら姫」です。

グリム童話の世界は、たくさんの王子様とお姫さまで成り立っています。
そして幸せは不幸だった美しい者が結婚することでしか訪れません。
その形式は単純だけど、やはり人の心を惹きつけるお話であることには変わりありません。
いばらの姫君もまた、小さな女の子には魅惑的すぎる存在です。
たった15歳で100年眠った彼女は、とても官能的だったはず。
私はその仮定でのみこれを作りました。
なので時代考証はナシ、です。
唯一足下に転がる錘だけは、時代を意識したものを彫りました。

眠りに落ちてすぐの場面で、いばらはまだ伸び始めたばかり。

- 2005/09/06(火) 13:21:36|
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