羊毛倉庫の日々 recommend

羊毛倉庫の日々

本屋に無い本

もう一冊お見せしたい本、というか雑誌があります。
京都の原毛屋さん”スピンハウス・ポンタ”さんが独自で作られている「スピナッツ」。
この雑誌は取材・編集・出版・販売と全てポンタさんがやっておられますが
いつも内容が濃くて他には代えがたい読み物となっています。

広告がまた、面白いんです。
糸や布、羊毛の本物の見本がひとつ一つに貼り付けられているのなんて
最初に見たときは斬新すぎて目が点になりました。
なので、閉じていてもぶわっとした感触の雑誌だし、場合によっては
羊の脂がにじんでいたり、フリースがペロペロとはみだしていたりします。

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いつも未来のことを見据えた視点から羊毛を語っているこの雑誌ですが
原毛屋さんが捉えた羊毛の世界的な展望が、こことのころお先真っ暗なかんじなのが寂しい。
が、しかし、ポンタさんの前進はとまらず。
5月におそらく出るはずの次号からは、大幅にリニューアルして
新たな出帆の時を迎えているようです。

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これは今年の1月に出された本。
土谷輝美さんというニードルフェルティングで自立人形を作られる方の作業工程が
キレイにまとめられて掲載されています。
なかなかこういうのは見られないものですし、紙数はすくなくても
わかりやすいのが良いかな、と思います。
(羊毛倉庫の人形とはまた作り方が違います。)

しかしまた・・・
スピナッツを読んでいて、いつも切なくなるのは私だけでしょうか?
人と交わってお互いを助けて暮らしを紡いでいく、ということを主眼に置かれたこの誌面。
登場する人々の信じる今と未来は、なんだか私には眩しすぎます。

羊毛に関わりたい人はぜひとも、必読です。
  1. 2008/04/06(日) 22:42:22|
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もはや保存版

人形を好きでも好きじゃなくても、その名前を知らない人はいないと思う。
四谷シモン。

人形ってなんだろう、私の作っているのは人形なんだろうか、と
悩んであちこちをウロウロしていた時期があったのですが、
初めてシモンさんの作った人形を見たとき、その物体から止めどなくわき出てくるような
清涼さに、ものすごく救われた思いがしました。

人形であるから、とかどういう人形だから、というのではないんだなというのが
肌から伝わったというか。
答えは一つではないし、見つかるわけもなかったのです。

その人形を見るだけで充分だったので、シモンさんとすごく近い距離に居たとしても
話しかけたりするなんてことはまったく考えられず・・・
なんか同じ東京の空の下で空気吸ってるというだけでいいや、なんて考えてました。

でもね、最近出た雑誌 プリンツ21 2008年夏号 [LINK:aomazon]
特集を読んじゃったら、もう!!

私が生まれる前にすでに多くの人をとりこにして
生き方をみせることで生きてきた方なんだなー。本物のアーティスト。
おかしすぎて、すごすぎて、納得いきすぎて。

丁寧でおもしろい切り口の記事で、とても読み応えがあります。
人形の写真とその解説も保存版ですが、語録まであってそれがマニア心に火をつけます。

人形を作る人はぜひ精錬な世界を見るために、ご一読を。

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  1. 2008/04/05(土) 22:00:00|
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一冊の本

4年前、やっと子どもを保育園に預けることができた頃のこと。

どうにか羊毛の人形らしきものを作るようになっていたのだけれど
自分の手にも頭にも「経験」と「知識」がまったく不足していました。

羊毛についてわからないことが心に不安を呼び、本を手にしてみたところで
疑問がまた新たに沸きあがるだけ。

その頃に通った笹岡かおり先生のアトリエでは、ローリングの作業をしながら
その数を数えるのを脇に追いやって、まったく作業と関係のない質問を
矢継ぎ早に尋ねたりするようなガツガツした生徒の私でした。
先生は絵も描き、ウォルドルフ人形の講師もされて、羊毛の専門店で
務めた経験の持ち主ですので、いわばオールラウンドにお答えを頂けたわけです。

はじめて笹岡先生に教わったときは、クマの人形をウェットで作っていて大失敗。
作業の予定時間を廻ってもそのクマをなんとかしようと付き合ってくださる
先生の気持ちがすごく嬉しかった。

生徒とむきあって、きちんと責任をもって教えること。
知っていることは惜しみなく与えること。
いつもニコニコと接してくださること。

先生との出会いがあったからこそ、私もきちんと自覚をもって
自分の人形教室に臨めるのだと思います。
(まあ、私は気分屋なので、いつもニコニコは無理なんですけど。)

そして、笹岡先生の素晴らしいところは、常に新しいアプローチを考えておられるところでもあります。
「こうすれば簡単にできるよね?」というひらめきが、いつも新鮮です。

苦労した方がいいものができるじゃない!とすぐに気が滅入るようなことばかり
考える私とは、根本的に異なるのです。
憧れちゃうんだよな。

その先生がお仲間と一緒に、先月末に自費出版で本を作られました。
説明にある先生の描いたイラストが優しくて、素敵です。

『虹染めからはじまる 羊毛の手しごと』
著者:DOMBURI 発行所:精巧堂出版

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写真もページ構成も、申し分なく。

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そしてこんなにたくさんの手仕事をたった1000円で手に入れられるなんて
すごくお得!です。

自然育児友の会のHPより通信販売もされています。[LINK]
ぜひたくさんの人に見ていただきたい、おすすめの一冊です。


  1. 2007/12/27(木) 22:58:22|
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