
人形は要素の集積だ、ということで無機質な題名を付けていますが
そうともばかり言えないジャンルもあります。
「仏像」。
このアイテムをおさえればいい、という形式だけではままならないフィギュア。
人形と見るとはたわけものめ、と言われてしまえばそれまでですが、仏像は役割のある人形だと思うのです。
淡々と技巧的に作るだけでなく、信仰心とそれゆえのオリジナリティが好まれ、愛されます。
そして私は、このジャンルに憧れてしまう。(信仰心も無いのに。)

運慶のように精緻でうっとりとする仏像も、円空のように粗にして人を和ませる仏像も
私にとって、仏師としての価値はあんまりかわらない。
いつか仏像を作ってみたいというのは、暗い道の先にある小さな灯りのようなものだ。

八大童子の中で龍に乗っている「阿耨達(あのくた)童子」をモチーフにしています。
従って、男の子なのですが、女子に見られます。
どちらでも・誰としてみられても、「好きだ」と思っていただけるのならば、自由で良いと思っています。

- 2012/05/16(水) 19:01:27|
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熱海に越してから、東京ではくっきりとしていた生活の輪郭が、すぐににじんでしまいました。
坂をトボトボと下っては登り、スーパーへ行って帰って2時間。
ついでにビーチまで行ってボーッと海を眺めて2時間追加。
電車は1本のがすと30分後。ホームの鳩を30分ぼんやり眺める。
田舎とひとくくりにするのとは、ちょっと違う。
観光地だから、というのともちょっと違う。

熱海にはいくつか伝説があって、そのうちのひとつをモチーフに
この人形を作りました。
ビーチのそばにある喫茶店で、ぼんやりとしながら全体像を固めた人形。

「熱海はその昔、海が熱くて魚が住めなかった。
ある偉いお坊さんがその神通力で海の熱を地上へと押しやった。
海には魚が戻って、地からは温泉が湧いた。」

なんだかとても美しい、風と青と赤のイメージを感じました。
人形は女性だけど人間とは違う意味を込めて、アンダーウェアは一切着せていません。
- 2012/05/15(火) 20:00:00|
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本日、作業ギリギリで熱海を出発!寝不足全開(?)でしたが
無事搬入・展示と初日を「ギャラリー上がり屋敷」にて迎えました。
初日早々にご来場くださったみなさま、本当にありがとうございました。
外で長らく待っていただいたり、差し入れなどもいただき、ありがたいかぎりです。
私の対応に不備があった点、お許しいただければと思います。
ひとしきり落ち着いたところで、オーナーがお茶を入れてくださって
ギャラリーの心地よい木の床に座って、久しぶりに長々と話しこんだりしてました。
こんなにくつろいじゃうなんて、ギャラリーでは初めて・・・
オーナーご主人が骨董や美術品の趣味が高く、蓄音機でレコードをかけてくださって
快晴の空の下、都心とは思えないほどノンビリとした時間を過ごしました。
ありがとうございました。
会場にある什器や小物も、骨董・アンティークのお品ばかりです。
今まで見てきたものとは、あきらかにグレードが違う!
女主人が会場の雰囲気を次々と整えてくださいました。
骨董に興味のある方は、ぜひオーナーとお話してみてくださいね。
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さて、羊毛倉庫は人形を5点展示しております。
今回は”固定ポーズの人形とは、つまるところ「要素」の集積だ”と考えて
すべて題名は「element」としてナンバリングしています。
人形を作りながら、小さな小瓶に切れ端の材料を詰めました。(人形とセットです)
いずれも会期中いつでもごらんいただけますので、ご安心ください。
まずはこちらを。
「elemennt.3」孔雀を作りたくて昨年から染めて準備していたものを、今回やっと形にできました。
まさに「要素」の集大成だと思います。
孔雀の羽の先端、ハートマークの部分はデッドストックのレースを染めたモチーフを使い
30本の羽をまず作ることから始めました。

羽を作ってはみたものの、構造をどう収拾させるかは手探りで進めていたので
決して大きなサイズではないはずが、意外に時間がかかったものであります。
完成して良かったな−。
孔雀のオスは気性の荒いところがあるけれど、人間になつきやすい鳥だと個人的には思います。
小学生の頃、動物好きが高じて毎日こまめに学校の孔雀のお世話をしていると
メスはその期待に応えて抱卵し、かわいい雛が無事生まれました。
学校で孔雀の雛がかえったのは初めてのことで、当時は地方新聞社が雛の写真を撮りに来て話題になりました。
決して休まず卵を暖めるメスは私の手から直接菜をついばみ、健気で愛おしい存在でした。
いろんなところで孔雀が放し飼いになっているのは、美しいだけが理由ではないはずです。
明日も続けてUPしますね。
- 2012/05/14(月) 22:42:31|
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名古屋校・心斎橋校をお申し込みのみなさまへ。
お待たせして申しわけありませんでした。
課題が完成しましたよ。

無理なく(?)ブーツを履けるスタイルとストイックさも欲しかったので、「オオカミ」にしました。
考えてた以上に”男っぽい”です。


けっこう大きめ。
カウボーイハットはウェットで作ります。
パンツはベルト通しをつけることで本物感が出ます。
パンツとベスト、そしてネックチーフに使った布はそれぞれ、なかなかおもしろい特徴があります。
もっと可愛い課題が良かった、という方もおられるかもしれませんが
初心者の方には”いきなり人の形”を作るよりも、入りやすくて楽しい人形になっています。
そういうわけで、気に入っていただけるといいのだけど・・・
- 2012/03/10(土) 21:18:05|
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羊毛を触り始めたころから、ずっと作ってみたかったものがある。
最初は本当に何も知らなかったから、どう作っていいのかわからなかった。
忙しくなってからは、作っても販売できないものに時間をかける余裕が無かった。
でも、やってみようよ。
と思ったの。

年末の大掃除を少しだけ早めに終えてから、お正月休みを経て
やっと今日写真を撮る。

『風の谷のナウシカ』の世界で、馬の代わりにヒトが乗る”トリウマ”。
映画だと、目のまわりの粘膜が無い。
漫画のトリウマのほうが、何倍も素敵だ。

第3巻が一番いろんな方向からトリウマを見られる。
トリウマのカイが、絶命するまで戦場を走り抜けてナウシカを守る場面が延々と続くから。
このどこまでも無垢な瞳の生き物がズダンと倒れるその死が、私には一番悲しい。
いろんなコマを確認しながら作ったので、ずっと切なかった。
作る前は、立ち止まった姿にしようと思っていたのに
気がつけば走る体勢を作っていた。
カイとクイが、お好きな人が多いと嬉しい。
いろんな人に見てもらえる機会があればいいな、と思う。
- 2012/01/14(土) 11:36:54|
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タツノオトシゴちゃんを、年賀状用に作りましたのです。
今年もどうぞみなさま、よろしくお願いいたします!
- 2012/01/02(月) 10:00:00|
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『毛糸だま』の冬号用に作った人形。
私の手元に冬号見本誌が届きましたので、こちらには自宅で撮った写真をUPします。

福岡へ送ったのは、この女の子とヤギ。
本誌ではマフラーを巻いたトナカイもいて、うしろには暖炉があります。
今回は少し暗くて暖かな部屋の中をイメージしていたので
ちゃんとその色が印刷で出ていて、ホッとした。
詳しくは天神インキューブと毛糸だまで、ごらんください。
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ここのところ体調が良くなくて、なにかといえば寝てばかり。私はこんなに寝られるんだ?
歩くのも億劫だった3日前より、だいぶマシです。
眠れるだけいいじゃんね。寝てればいいじゃん。そう思うことにする。
もう一生寝てよう。
駅伝ぼんやり見ながら「私もがんばって1km3分で走ってみたい」と意味不明に憧れてみたけども
それより仕事を3分でできるほうがいいのかもしれない。
- 2011/11/06(日) 10:52:17|
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いやー、前の記事ってばフライングしちゃった!
夜中に更新作業していて日付感覚がマヒしておりました。すいません。
ただしくは「11月1日」の本日が、初日です。*********
これから寒くなるから、分厚いタートルネックのセーターを着せました。
『 a girl 』FBD2011に出張してくださった、絵本専門古本店の「えほんやるすばんばんするかいしゃ」さん。
大好きなミルコ・ハナアクの本を買って、イベント後もなにかにつけては眺めていました。
どこかに溶けちゃいそうな水彩のタッチなのに、強い優しさと存在感。
いいなあ。
なにということはないけど、私もこんな無二の子たちを人形にしたいのです。
インキューブ天神店4階、Dear Bearさんでごらんいただけます。
- 2011/11/01(火) 10:29:32|
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すぐに更新するつもりが、すっかり遅くなってしまいました。
まずはFBD2011でお披露目した子たちが、九州へ出張です!

三つのカラー、3人の子たち。
染めたアルパカウールの布で、上半身を覆われています。

福岡での展示用に、それぞれの色に合った台を新しく用意しました。

耳はワイヤーが入っているので、フニャフニャと曲がります。

シッポもあるよ。

どうぞ後ろっかわも、ぐるりとごらんくださいね。
- 2011/10/31(月) 01:10:02|
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ファビュラス!バーカー・ドールズ2011、本日無事初日を迎えることができました。
ご来場いただいたみなさまに、ほんとうにほんとうに、深く感謝しております。
ありがとうございます。
楽しく過ごしてくださる表情が、たまらんです。
(差し入れも、ありがとうございました。うまくて、沁みる!)
募金してくださった方々の気持ちも、本当にうれしい・・・
ファビュラスの仲間たちも、気持ちよくて楽しいぜ。
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さて、今回の特別企画展示は「漫画」なのです。
これは昨年の映画企画よりも、認知度がグッと上がって好評でございます。
羊毛倉庫が作ったのは、こんなものです。

『手塚先生の冬支度』
手塚治虫先生が、ほんとに大好き。
どの作品も実験的でおもしろいけど、「きりひと賛歌」や「奇子」、「MW」の倒錯ぶりが最高です。
モチーフのヒョウタンツギは、手塚先生が漫画の中でよく食材として使っていて
食べるとおいしくなかったり、お腹をこわすのが良いのです。

手袋なので、お気軽に手に取ってはめてみてくださいね。
明日、明後日、みなさんのご来場をお待ちしております。
- 2011/10/09(日) 00:26:17|
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