羊毛倉庫の日々

TOP TEN HITSの人形は:その5

今回の展示最後の人形です。

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「パラダイス銀河」
1988年/光GENJI

光GENJIが登場したとき、あまりにもその存在が唐突過ぎてどう考えていいのかわからなかったのよね。
派手な衣装で頭にバンダナ、ローラースケートでステージをグルグルまわって
メンバーの顔すら覚えることば難しかった。

好きになれないまま忘れていたら、映画『嫌われ松子の一生』で人生に見捨てられた松子が
最後に見出した希望の星として光GENJIが登場したので二度目のビックリ。

子どもを産んで30過ぎてから「ガラスの十代」をラジオで聞いて、三度目のビックリ。
ものすごいアイドル萌えを感じてしまいました。
夢と元気と若さにあふれた歌と、最高のオケ。
パラダイス銀河では”しゃかりきコロンブス”という斬新な言葉の発明もありました。

あの元気なかんじを、とにかく出したくて。
どうでしょう、ピチピチしてますか?

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「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)
  1. 2014/11/22(土) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:2

TOP TEN HITSの人形は:その4

気がつけば、今回テーマにした曲で唯一の女性ボーカル。
でも、何よりもまず彼女の歌は絶対に作ろうと思っていたんだけど。

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「赤いスィートピー」
1982年/松田聖子

今思うと、聖子ちゃんたったひとりが”アイドルは超歌がうまくてもいい”という門をくぐった。
与えられた「カワイコブリッコ」という最高のキャラクタと楽曲と、彼女自身の実力と輝き。
男を夢中にさせる手練をキラキラしながら歌う眩しい曲に、目が眩む。

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「男の人のこんなとこがカワイイよね」とときめく彼女の歌は
ほんとは幻覚のような恋愛世界で、かえって男性への信頼が揺るぎが無いような気もする。

影のある中森明菜ちゃんのほうが、ずっとずっと好きでよく鼻歌うたっていたけど
ああもう、ほんとに、聖子ちゃんは最高過ぎるんだよな。
  1. 2014/11/21(金) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:2

TOP TEN HITSの人形は:その3

「ああ、果てしない 夢を追い続け
 ああ、いつの日か 大空駆け巡る」

ツインボーカルが異様にも男らしい、クリスタルキング。
ヒット曲『大都会』で田中昌之の抜けるような高音の歌声が冴え渡った。

華は無いけど、とにかく上手い。そして「RUN AWAY!」と歌う負け犬ソング。
70〜80年代の負け犬って、金で測れないものを持つ優しさの象徴だったように思う。

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かっこ良すぎないのが、かっこよかったんだよね。

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「朝焼け、静かに空を染めて」

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今回の展示は作家が必ずひとつ、ステージを作るという宿題をつけた。
一番ステージに立たせたいのは、クリスタルキングしか思い当たらなかった。

”やっぱり二人いればよかったのにな”とこの人形を見ながら夫がつぶやく。
そうだとは思うけど、二人分のつもりで作ったから根こそぎ気力を奪われちゃったよ。
さあ、飛び立っておくれ。

「大都会」
1979年/クリスタルキング


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「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)

  1. 2014/11/20(木) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:2

TOP TEN HITSの人形は:その2

小林旭って、知ってる?
実は私、彼のことをよく知りません。映画も見たことがない。
テレビでこの人が歌っているのを見て、小さくてスッキリしたおじさんなのに
とても恐ろしいように感じました。
でもその怖い人が歌う曲が、本当に素晴らしくて。
この曲を聞くと世界中の自然の景色が頭のなかをめぐるのです。

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「熱き心に」
1985年/小林旭

鼻が痛くなるほどの極北の寒さや、岩山のシルエットに星々の影、沼と草の影に潜む虫の声。
人を想うから熱いのか、自分の生自体が熱いのか。

”ら”音がみごとに巻き舌で歌われていて、やっぱりこの人はおっかない。


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「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)
  1. 2014/11/19(水) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:1

TOP TEN HITSの人形は:その1

さて明日搬入ですが、まだまだ作業ちゅうー。
もうほんと、こういうのって、どうにもならない。

今回の展示は昔の歌謡曲がテーマなのですが、さて、大人になってからいざ
80年代の名曲を聴くと、こんなに意味が違ってくるものなのかと思いました。
なんの曲をモチーフにしようかと午前中にYouTubeを開いたが最後、夕方には
サブちゃんの「祭」を聞いている始末。(しかもノリノリで。)

手始めに作ったのは、DMに写真のあったこの女の子。

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「冬のリビエラ」
1982年/森進一

当時子どもだった私は、この歌も歌手も好きではなかったし
嫌な男の歌詞だな、という感想は今も変わらない。
それでも尚この歌は素敵だし、大瀧詠一バージョンのサラサラした歌い方よりも
森進一のほうが、皮膚に残った指の跡のように感情が溶け残る。

”アメリカの貨物船が 桟橋で待ってるよ”というフレーズが
白と灰色でできた波止場に立つ少女の像をストンと落としていきました。

この曲をテーマに選んだことが、今回一番の自分・再発見!ポイントであります。


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「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)
  1. 2014/11/18(火) 22:08:22|
  2. works
  3. | コメント:4
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