羊毛倉庫の日々

TOP TEN HITSの人形は:その4

気がつけば、今回テーマにした曲で唯一の女性ボーカル。
でも、何よりもまず彼女の歌は絶対に作ろうと思っていたんだけど。

tths_3.jpg

「赤いスィートピー」
1982年/松田聖子

今思うと、聖子ちゃんたったひとりが”アイドルは超歌がうまくてもいい”という門をくぐった。
与えられた「カワイコブリッコ」という最高のキャラクタと楽曲と、彼女自身の実力と輝き。
男を夢中にさせる手練をキラキラしながら歌う眩しい曲に、目が眩む。

tths_4.jpg

「男の人のこんなとこがカワイイよね」とときめく彼女の歌は
ほんとは幻覚のような恋愛世界で、かえって男性への信頼が揺るぎが無いような気もする。

影のある中森明菜ちゃんのほうが、ずっとずっと好きでよく鼻歌うたっていたけど
ああもう、ほんとに、聖子ちゃんは最高過ぎるんだよな。
  1. 2014/11/21(金) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:0

TOP TEN HITSの人形は:その3

「ああ、果てしない 夢を追い続け
 ああ、いつの日か 大空駆け巡る」

ツインボーカルが異様にも男らしい、クリスタルキング。
ヒット曲『大都会』で田中昌之の抜けるような高音の歌声が冴え渡った。

華は無いけど、とにかく上手い。そして「RUN AWAY!」と歌う負け犬ソング。
70〜80年代の負け犬って、金で測れないものを持つ優しさの象徴だったように思う。

tths_5.jpg

かっこ良すぎないのが、かっこよかったんだよね。

tths_7.jpg

「朝焼け、静かに空を染めて」

tths_6.jpg

今回の展示は作家が必ずひとつ、ステージを作るという宿題をつけた。
一番ステージに立たせたいのは、クリスタルキングしか思い当たらなかった。

”やっぱり二人いればよかったのにな”とこの人形を見ながら夫がつぶやく。
そうだとは思うけど、二人分のつもりで作ったから根こそぎ気力を奪われちゃったよ。
さあ、飛び立っておくれ。

「大都会」
1979年/クリスタルキング


*******

「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)

  1. 2014/11/20(木) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:0

TOP TEN HITSの人形は:その2

小林旭って、知ってる?
実は私、彼のことをよく知りません。映画も見たことがない。
テレビでこの人が歌っているのを見て、小さくてスッキリしたおじさんなのに
とても恐ろしいように感じました。
でもその怖い人が歌う曲が、本当に素晴らしくて。
この曲を聞くと世界中の自然の景色が頭のなかをめぐるのです。

tths_2.jpg

「熱き心に」
1985年/小林旭

鼻が痛くなるほどの極北の寒さや、岩山のシルエットに星々の影、沼と草の影に潜む虫の声。
人を想うから熱いのか、自分の生自体が熱いのか。

”ら”音がみごとに巻き舌で歌われていて、やっぱりこの人はおっかない。


*******

「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)
  1. 2014/11/19(水) 22:00:00|
  2. works
  3. | コメント:1

TOP TEN HITSの人形は:その1

さて明日搬入ですが、まだまだ作業ちゅうー。
もうほんと、こういうのって、どうにもならない。

今回の展示は昔の歌謡曲がテーマなのですが、さて、大人になってからいざ
80年代の名曲を聴くと、こんなに意味が違ってくるものなのかと思いました。
なんの曲をモチーフにしようかと午前中にYouTubeを開いたが最後、夕方には
サブちゃんの「祭」を聞いている始末。(しかもノリノリで。)

手始めに作ったのは、DMに写真のあったこの女の子。

tths_1.jpg

「冬のリビエラ」
1982年/森進一

当時子どもだった私は、この歌も歌手も好きではなかったし
嫌な男の歌詞だな、という感想は今も変わらない。
それでも尚この歌は素敵だし、大瀧詠一バージョンのサラサラした歌い方よりも
森進一のほうが、皮膚に残った指の跡のように感情が溶け残る。

”アメリカの貨物船が 桟橋で待ってるよ”というフレーズが
白と灰色でできた波止場に立つ少女の像をストンと落としていきました。

この曲をテーマに選んだことが、今回一番の自分・再発見!ポイントであります。


*******

「TOP TEN HITS」
参加作家:うえのえみ・影山多栄子・羊毛倉庫
◎11月20日(木)〜25日(火)
◎東京・西荻窪Gallery MADOにて
◎11時〜18時(最終日は16時まで)
  1. 2014/11/18(火) 22:08:22|
  2. works
  3. | コメント:0

2つの展示会のお知らせ

11月は大忙し。
まずは東京・西荻窪Gallery MADOでの3人展です。

◎TOP TEN HITS◎
tth_2.jpg

tth_1.jpg

「なんかさ、聖子ちゃんとかジュリーとかの歌謡曲をテーマに人形作って
展示してみたいんだよね、難しいけど。」と私がツイッターでつぶやいた言葉に
影山さんが「おぅ!超楽しそう」(彼女はそんな言葉使わないけど)と応えて
くれたのが、そもそものきっかけ。
そこに陶作家のうえのえみさんも巻き込まれてしまいました。(ありがとうございます。)

ジュリーは無理そうだけど、聖子ちゃんは作るよ。
新作5点の展示・販売を目標にしています。


◎羊毛倉庫の教室展 WOOL×JAPAN〜羊毛でつくる日本の世界◎

huga.jpg

ヴォーグ学園名古屋校・心斎橋校の受講生さんによる教室展を
大阪の谷町ギャラリー風雅にて開催します。

羊毛を使った人形は洋風になりがちだけど、そこを敢えて「日本」というテーマにしました。
民話・昔話・古典から現代に及ぶまでの日本人作家が書いたお話をモチーフに
人形たちが揃います。私も何か、作ります。
もちろん講座で作った課題もズラリと。写真の羊紳士さんもこの機に勢揃いの予定。
きっと楽しいはずです。

ぜひみなさん、お越しください。
コメント欄にシークレットでお名前とご住所を入れていただければ
DMを送らせていただきます。
在廊時間など、追ってお知らせしますね。

  1. 2014/11/03(月) 21:20:13|
  2. information
  3. | コメント:7
次のページ